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【ユーザー質問】「早起きが苦手な人は競馬界ではどうしているの?」

  • 2019年08月27日(火) 18時01分
太論

▲小牧騎手「僕なんか今はもう夜が明ける前に勝手に目が開くからね」


今週も注目のユーザー質問が目白押し!「早起きが苦手な人は競馬界ではどうしているの?」「中京の内枠で成績がいいような気がするけどたまたま?」「馬術競技で活躍しているご長男は、本気でパリオリンピックを目指すの?」などなど、今週も多方面から飛んでくる質問に、太節で答えます!(取材・文:不破由妃子)


早起きは根性論、だって気持ちの持ち方ひとつやもんね


──今回は、競馬界では必須の早起きに関するこんな質問から。「いくら馬や競馬が好きでも、関係者のなかには体質や遺伝によっては早起きが苦痛でストレスになる方もいらっしゃると思うのですが、そのような方はどう対応されているのでしょうか。やはり根性論ですか?」。

小牧 どうなんやろう…。僕も若い頃は出遅れ(朝寝坊)たりしてたもんねぇ。20代前半の頃とか何度もやらかしたよ。今でも若い子たちは多いんじゃない?

──経験を重ねても、どうしても朝が苦手…という方も身近にいましたか?

小牧 なかにはいるんやろうけど、僕の周りにはおらんかったなぁ。少なくとも、体質や遺伝で起きられない…というのは、聞いたことがない。そういうのって、気持ちの問題でしょ、大体が。

──質問にあるように、結局は根性論なのでしょうか?

小牧 うん、根性論や。だって、気持ちの持ち方ひとつやもんね。絶対に起きなきゃめっちゃ怒られる! となったら、人間、起きるようになるでしょ。そのうちそのリズムに慣れてくるやろうし、僕なんか今はもう夜が明ける前に勝手に目が開くからね。

──それは小牧さんが7時とか8時とかに寝てるから(笑)。

小牧 はい、そうでした(苦笑)。

──小牧さんが若い頃に出遅れていたというのは、やはり前日の深酒が原因?

小牧 うん。大抵は前の日に飲んだときやね。園田にいる頃は、なんせ毎日15頭近く調教をつけていたから、2時、3時に起きなアカンかったから。1頭目なんて、よう落とされてたわ(苦笑)。そういえば、仲良くしてたおじいちゃん厩務員が担当している馬の調教に乗るときは、起きてるのに出て行かんと、よう部屋のなかに隠れとったわ。そうすると部屋のなかまで入ってきて、「フトシー、フトシー」って探すから、それが面白くてね(笑)。

──ただの悪ガキですね(笑)。続いては、コースにまつわる質問です。「中京で内枠に小牧騎手が入ったら、どんな穴馬でも3着までに持ってくるイメージが自分にはあり、これまで何度も美味しい思いをしております。馬の場合、坂、ヨレ癖、手前等で、得意な競馬場があるかと思いますが、騎手には理性もあり、対応を考える知能もあるので、得意な競馬場とかの概念はなく、小牧騎手もたまたま中京で結果が出ているだけなのでしょうか?」。

小牧 中京? そうかなぁ。どの競馬場でも内枠のほうが好きやけど…正直、あんまり考えたことないけどねぇ。確かに、前は中京の成績はよかったけどね。まぁその年に乗る馬にもよりますやん。もともと右回りしか乗ったことがなかったから、最初は左回りに苦手意識を持っていたんやけど、成績自体は左回りのほうがよかったりもしたし。だから、たまたまっていうより馬との巡り合わせなんやろうけど、逆に不得意な競馬場はないかな。

──中京というより、京都、阪神のダート中距離に得意意識があるとおっしゃってましたよね。

小牧 そうやね。ダートの1800、2000とか。得意というか、馬の巡り合わせもあって、いい結果を残している気がする。ダートでも短距離だと馬の絶対的スピードが優先されるけど、中距離は小細工が利くというか、ちょっと力が足りないかなと思っても、なんとかなるケースがあるから。

──小牧さんの腕の見せどころですよね。最後は、馬術競技でご活躍されているご長男の加矢太さんについて。「東京オリンピック、パラリンピックの馬術競技の会場となる馬事公苑のイベントに、ご長男の加矢太さんがご出演されていたのをニュースで見ました。再来年にはヨーロッパに拠点を移すというお話をされていましたが、本格的に2024年のパリオリンピックを目指すのでしょうか?」。

小牧 そうみたいやね。とにかく海外で修行せなオリンピックは目指せないらしいから。ただ、細かいことは全然知らんねん。嫁さんが一生懸命やってくれてるわ。

──そうなんですね。でも、スポンサーは小牧さんなのでは…?

小牧 そうよ(笑)。だから頑張らな!

──そうですよね。まだ先の話になりますが、年末年始の休みを利用してヨーロッパまで会いに行ったり?

小牧 ん〜、たぶん行かんなぁ。日本と比べてしまうと、海外はご飯が美味しくないからねぇ。日本で温泉に入って、美味しい魚をつまみに飲んでたほうがいいわ(笑)。

太論

▲ご長男のためにも「頑張らな!」と話す小牧騎手

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太論 / 小牧太
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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