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【新潟記念・小倉2歳S追い切り】有力各馬の追い切りに明暗?夏競馬を的中で締めくくる!

  • 2019年08月28日(水) 18時03分

距離が不安視されるあの馬は、むしろ適性あり?


 今週でいよいよ夏競馬が終了。その気配を感じさせてくれるかのように、栗東トレセンにも秋の大舞台を目指す馬が続々と帰厩しています。秋になれば「夏を使った組か春の実績組か」で取捨を悩むことになるのでしょうが、それに役立てるためにも夏競馬の締めくくりをしっかりと的中で終えておきたいところです。

 ただ、難しいのが新潟記念。個人的には57キロ以上が6頭もいるなんて、かなり驚きました。それだけ力関係が拮抗しているということなのかも知れませんが、近走成績を考えるとちょっと重く感じる馬もいますし、この斤量関係の判断も重要になりそう。とはいえ、ここでは現状を中心にした調教分析を記したいと思います。

【新潟記念/ユーキャンスマイル】

 左回りは2戦2勝ということもあり、秋ではなく、この時季に始動することになりました。距離に関しては、友道康夫調教師も「ちょっと短いかも」ということですが、それはダイヤモンドSのイメージがあるから。阿賀野川特別が芝2200mの内回りですから、外回りならむしろ今回の方が適性は上かも知れません。

 帰厩当初は少し物足りなさも感じる動きでしたが、追う毎にその動きは良化。1週前のCWでは、時計こそ遅くなったものの、動きに余裕がありました。最終追い切りは坂路でしたが、4F53.7秒、1F12.6秒。4F目最速ラップにこそなりませんでしたが、12.6秒を2F続ける内容は、12.8秒を続けた阿賀野川特別と同じ。この時季の仕上げとしては全く問題ありません。

ユーキャンスマイル

この時季の仕上げとしては全く問題ないユーキャンスマイル(8月27日撮影)


【新潟記念/カデナ】

 前走は中4週のローテーションで、坂路での追い切りは3本でしたが、そのすべてが2F24.5秒以下という終いの脚力。その動きが素晴らしいことは承知していましたが、それがレースでのメンバー最速上がりにも発揮されたような気がします。

 今回は中3週。実質的な追い切りは2本ですが、これはレース過程を思えば、全く気になりません。ただ、前回は3本すべてが2F24.5秒だったのが、今回は24.7秒と25.0秒。特に最終追い切りではさほど速いラップでもなかったのですが、3F目12.3秒からの4F目12.7秒。これが馬場の影響だったとすれば、週末の雨の影響は気になりますし、別の理由だとしても、この数字が気になるところです。

【新潟記念/フランツ】

 前走後から新潟記念出走は予定されていたこともあって、当時からここで狙うことを決めていました。しかしながら、それを確定できないまま、最終追い切りを迎えることに。その理由は坂路追い切りでの4F目のラップ。

 なかなか13秒を切ることができない終いの伸びに不満を感じていましたが、特に先週のファンタジステラとの併せ馬では馬を見間違えたかと思ったくらい。音無秀孝調教師に言わせると「ファンタジステラはこれから軌道に乗っていくから」ということでしたが、それでもこちらは重賞で勝ち負けを期待している馬。最終追い切りもやっぱり併せ馬では見映えしませんでしたし、4F目も13秒台。素質の高さへの評価は不変ですが、今回ばかりは追い切りの動きが、といったところです。

フランツ

素質は高く評価するが、追い切りは見映えしないフランツ


【小倉2歳S/カイルアコナ】

 デビュー前の最終追い切りはCWだったので、今回の坂路とは違います。ちなみに前回の坂路追い切りは1週前。その時計は4F53.8秒と全体時計は平凡ですが、1F12.1秒がかなり優秀でした。

 その比較でいえば、4F57.0秒、1F13.0秒はかなり控えめな時計になっています。ただ、1週前追い切りは4F53.6秒、1F12.3秒なので、前回とほぼ同じ。ここをどう評価するか。前走の勝ちっぷりで人気しているだけに、この調教内容は冷静に評価したいところです。

【小倉2歳S/マイネルグリット】

 中京芝1600mで新馬勝ちして、小倉芝1200mのフェニックス賞勝ち。変則的な連勝ですが、最終追い切りも火曜日に行う吉田直弘厩舎独特の変則的なパターンでした。ただ、どちらも土曜日競馬だったので、今回の日曜日競馬とは違います。よって、今回は水曜日追い切りとなりました。

 今回、レースで騎乗する国分優作騎手が跨っての追い切りはCW。単走でしたが、馬の少ない時間帯だったこともあり、ごく平凡に1周半を回ってきての内容。6F84.8秒、1F12.8秒は馬場状態を考えると、遅すぎるということはありませんが、速くもありません。連勝している勢いは評価できても、調教内容から特筆することもないような気がします。

マイネルグリット

連勝の勢いはあるが、特筆する調教ではないマイネルグリット(8月27日撮影)


◆次走要注意

・8/25 新潟2歳S【クリアサウンド】(7人4着)

 最終追い切りが栗東坂路でちぐはぐラップだった点からマイルは長いと判断しましたが、そんな素振りを見せながらも4着。地力が相当あると判断できますし、これで追い切りでもきれいな加速ラップを踏めるようになれば、マイルでもきっちりと脚を使うことができそうです。

[メモ登録用コメント] [マイル以下]最終追い切り栗東坂路できれいな加速ラップなら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・障害オープン【ブライトクォーツ】

 平地未勝利での障害入りは前走が4戦目での初勝利。勝つために必要な瞬発力の足りないところはありますが、スピードの持続力には凄まじいものがあります。28日のCWでは荒れた馬場でも6Fから13秒台のラップを持続し続けて、6F79.5秒。今後の障害レースで主役になるための素質は十分です。

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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