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【戸塚記念】重賞実績を信じすぎず、穴狙いは内枠重視で/地方競馬情報

  • 2019年09月02日(月) 18時00分

昨年はチャイヤプーンが見事に差し切って優勝(C)netkeiba.com、撮影:高橋正和


 戸塚記念が行われる川崎の2100mは2コーナーを回った先の向正面入り口がスタート地点。最初のコーナーまで距離があるので、2000mよりは枠順の有利不利が緩和される。

 ただ、外枠から中途半端に前に行く形はいまひとつ。一気に出切ってハナを奪うような形だと人気以上の好走も望めるが、中途半端な好位で外・外を回る形は避けたいところだ。

 有利不利がそれほど無いと言いつつ、枠順でヤマを張るなら内枠。力のある人気上位馬が外枠を克服することはあるが、相対的に人気の無い馬が好走して馬券に絡む場合は内枠の比率が高いように思う。特に馬番1番・2番に入った馬については、人気に関わらず一度は馬券の対象として検討したい。

 脚質的な面で言うと、逃げる形になった馬については、結果は悪くない。2009年5番人気1着ブルーラッド(途中から先頭)、2015年9番人気2着アロマベール、2016年3番人気1着ベルゼブブなど。戸塚記念は雨が絡むことも多いが、重・不良になった場合は特に前残りに警戒したい。

 川崎のコース形態から逃げ・先行勢だけの馬券を組む人もいるかと思うが、実際には戸塚記念において中団以降の馬はけっこう馬券に絡んでいる。2周目向正面はある程度縦長になりやすく、後ろから行く馬にとって捌きのリスクは大きくない。人気の差し・追込馬を軽視しすぎないように気をつけたい。逃げ馬を買った上で、先行馬を飛ばして差し馬と組ませるような馬券でもよい。

 臨戦過程については、やはり春重賞の実績馬を重視したくなるのがファン心理。特に今年は登録馬が豪華メンバーなので、総崩れまでは考えづらい。ただ、以前に比べると少しずつ変化がきているようにも思う。昨年は羽田盃・東京ダービーで好走して黒潮盃を勝っていたクロスケが大敗して、岩手・中央からそれぞれ転入2戦目の馬が1,2着した。一昨年も東京ダービー3着、黒潮盃1着のブラウンレガートが1番人気5着。ここまでの重賞実績は十分条件ではなく必要条件と考え、一定水準以上の馬について川崎適性・距離適性を厳しく問う形で予想したい。

 穴志向でいくならここまで重賞の出走数が多すぎない馬のほうが面白いかもしれない。格付け後古馬と対戦している場合、B3を勝っているレベルなら可能性はある。あとは前述した内枠など、なにかプラス要素のある馬ならばさらに良い。

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