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新潟記念は前走の出走頭数や末脚に注目

  • 2019年08月31日(土) 20時00分
 前回8月25日のWIN5は31万2980円の配当で決着。混戦模様のレースが多かったものの、終わってみれば優勝馬5頭はいずれも単勝4番人気以内の支持を集めていた馬でした。

 なお、単勝支持率通りに残り票数が減っていった場合の配当理論値は約42万円。実際の配当はその3/4程度ということになります。金額自体は決して低くありませんが、難度に見合った水準とまでは言えない配当です。

 仮に対象5レースすべてで単勝1〜4番人気の馬を押さえても、買い目の総数は1024点どまり。一回あたり数万円の資金を投じるようなプレイヤーならば、特別な予想技術を用いずとも無理なく手が届いてしまう範囲で、妙味のない決着となってしまったのは当然と言って良いでしょう。このような結果になったら仕方がないと割り切り、もう少し高い配当を気長に狙っていく方が、長い目で見れば得だと思います。

 明日9月1日のWIN5は総出走頭数が72頭、総組み合わせ数が56万4480通り(土曜16時現在)。総組み合わせ数自体はそれほど多くないものの、3〜5レース目に2歳戦や“フルゲート”のハンデキャップ競走が並ぶ難解な回となりました。

◆小倉2歳Sは末脚に魅力のある伏兵を狙いたい

 1レース目は3歳以上2勝クラスの西日本スポーツ杯(小倉10R)。実績上位のオンザロックス、コマビショウ、3歳のゴールドラグーンあたりが注目を集めそうです。

 2レース目は3歳以上2勝クラスの弥彦特別(新潟10R)。戦績に安定感のあるアルミレーナ、コーカスらが上位人気グループを形成するでしょう。

 3レース目は3歳以上オープン、ハンデキャップ競走の丹頂S(札幌11R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 4レース目は2歳GIIIの小倉2歳S(小倉11R)。土曜16時の時点ではカイルアコナの人気がやや抜けており、トリプルエース、マイネルグリット、ラウダシオンが続いていました。

 5レース目は3歳以上GIII、ハンデキャップ競走の新潟記念(新潟11R)。こちらは土曜16時の時点だとレイエンダに人気が集中しています。

[伊吹式WIN5ランキング 2019年09月01日版]

1位 新潟10R 10.アルミレーナ
2位 新潟11R 9.レイエンダ
3位 小倉10R 13.タガノプレトリア
4位 札幌11R 9.ヴァントシルム
5位 小倉11R 6.ヒバリ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 小倉11R 12.カリニート
7位 小倉11R 14.ミントティー
8位 小倉11R 5.トリプルエース
9位 札幌11R 12.ドレッドノータス
10位 札幌11R 13.ミライヘノツバサ
【以上すべての馬を買うと12点買い】

11位 小倉10R 9.ゴールドラグーン
12位 新潟11R 7.ユーキャンスマイル
13位 新潟10R 1.コーカス
14位 小倉11R 7.カイルアコナ
【以上すべての馬を買うと120点買い】

15位 札幌11R 5.タイセイトレイル
16位 小倉10R 4.オンザロックス
17位 新潟11R 6.カデナ
18位 新潟10R 4.メルヴィンカズマ
19位 小倉11R 3.ラウダシオン
20位 札幌11R 7.モンドインテロ
21位 札幌11R 11.ヤマカツライデン
22位 小倉10R 12.コマビショウ
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 小倉10R 3.ペガサス
24位 新潟11R 16.センテリュオ
25位 新潟11R 14.サトノワルキューレ
26位 新潟10R 5.ウインガナドル
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 4レース目の小倉2歳S(小倉11R)は末脚がポイント。「“JRA、かつ芝、かつ出走頭数が10頭以上のレース”における最高上がり3ハロンタイム順位が2位以内だった馬」は2013年以降[5-4-6-33]と比較的堅実です。また「前走との間隔が中3週以上だった馬」も2013年以降[5-3-5-28]とやや優勢。なお、前走との間隔が中2週以内だったにもかかわらず3着以内となった5頭は、いずれも前走のコースが小倉芝1200m、かつ前走の出走頭数が10頭以上、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が2位以内でした。今年のメンバー構成なら、ヒバリ、カリニート、ミントティーあたりを押さえておくべきでしょう。

 5レース目の新潟記念(新潟11R)は高齢馬が信頼できないレース。「馬齢が6歳以上だった馬」は2016年以降[0-0-2-26]と優勝争いに食い込めていません。また「前走の出走頭数が12頭以下だった馬」は2016年以降[0-0-0-22]、「前走の条件が“JRA、かつGIのレース”以外、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が5位以下だった馬」は2016年以降[0-0-0-20]。少頭数のレースを経由してきた馬や、先行力の高さを活かしたいタイプは苦戦しています。面白そうな馬も何頭かいますが、レイエンダを無理に嫌う必要はなさそうです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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