スマートフォン版へ

【新潟記念】どうしても◎で拾えない!? 難解&大失態で夏のミステリー再び?

  • 2019年09月02日(月) 12時00分

(C)netkeiba.com、撮影:下野雄規


 今週末は、平場からタイム指数が拮抗している難しいレースが多く続いていました。

 夏の同場所開催(新潟・小倉・札幌)が6週間も続くのは、同距離コースでのデータが揃うという好材料もある一方、同じクラスの馬たちのタイム指数が似通ってくるという難材料も増えるわけです。つまち指数が近い馬が多数になり、軸馬選びからして難しくなるというわけです…。

 その最たるレースが日曜日新潟メイン『新潟記念』だったような気がします。

 昨年は積み重ねた【教訓】で的中しましたが、今年はまた【教訓】を使っても捕らえられない結果になりました。結果上位の3頭。今から考え直しても、それらのどれかに◎を打つ方式は見つからないとしかいえません。

【検証ナンバー201】
サンプルレース名/2019年9月1日(日)新潟11R・新潟記念(G3)芝2000m

【レース前状況】
 今週も週中には雨が降った。それでも日曜日の芝は良馬場に。1番人気はレイエンダ(ルメール)。前走は『エプソムC』1着。上り時計も速かっただけに新潟コースは合うとみられた。2番人気はユーキャンスマイル(岩田康)。この馬はステイヤー距離を使い続けての『天皇賞春』以来。ここでの距離は若干短いのか。3番人気はフランツ(戸崎圭)。以下、人気はセンテリュオ(北村友)、カヴァル(三浦)、ジナンボー(Mデムーロ)と続いていた。

【レース結果】
1着ユーキャンスマイル  牡4(2番人気)岩田康
2着ジナンボー      牡4(6番人気)Mデムーロ
3着カデナ        牡5(8番人気)武藤

【払い戻し】
単勝 630円
枠連 2090円
馬連 4580円
馬単 8450円
3連複 2万1230円
3連単 10万5090円

難しすぎ! とにかく大失態だらけだった今回の予想?


 タイム指数が機能しづらい夏のハンデ重賞シリーズ。これはもう認識済みのこと。

 というわけで、特に『新潟記念』は的中するための【教訓】を積み重ねてきたつもり(細かい項目は昨年のコラム参照)。数ある重賞のなかでもわりと【教訓】が揃っているレースなのだ。

 カンタンにいえば、『新潟記念』は前走値100以上が馬券になる基準。しかしほかにも色々とオカズ的な項目もあって【教訓】は複雑になりすぎていたのかもしれない。

 コネくり回しすぎた結果、今年は「こんなときはやっぱり1番人気が馬券にはなる」というようなもので、最終的にはレイエンダに◎本命を打ってしまうのである(不正解)。

 しかも本命を誤るだけでなく、結局馬券になる3頭のうち、印を打てたのは3着の△カデナのみという大惨事に…。出走馬18頭中=平均値100超えが15頭、前走値100超えが14頭、距離値にしても100超えが15頭という状況だったので、仕方なく「3走連続で100超え」という馬を中心に印を打ってしまった結果がコレである。

「でも大石川。お前が◎打ったレイエンダは近2走とも100に届いてないだろが!」

 指摘ごもっとも。軸馬が決まらなすぎたからこそ、2018年&2017年の【教訓】から「1番人気馬」を必要以上に贔屓してしまったという大失態なのである。

どう転んでも拾い切れない難解すぎた構成のレース?


 で、このコラムを書きながら今回のタイム指数表を見直している。

 1着ユーキャンスマイルは平均値5位同位、前走値7位同位、さらに前走値100以上はここ2戦だけ。さらに距離値は最下位で、本命候補にするのはまず無理。

 2着ジナンボーは平均値100に乗っているものの特筆するような材料もなく△が打てるかどうかの線上にいる馬。唯一△カデナだけが「平均値も前走値も100以上、さらに3戦連続100、距離値が114でトップ」というわずかに本命候補にできるような数値持ちだった。

 終わってみれば「カデナ◎本命だったかなー」という感じのレース。しかし仮にそうしていたとしても同馬は3着に過ぎなかったという結果では…。

「どうやってもタイム指数からは獲れなかったレース」

 そんな結論にはしたくはないが、今年の『新潟記念』はまさにそんなレースだったのだ(無念)。

【今週の教訓】
●やっぱり『新潟記念』はタイム指数判断では厳しい?
●それでも基準は平均値&前走値100以上。特に近2走100以上はマスト!

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

No.1予想家の大石川大二郎が、前週の荒れたレースを「どうすれば取れたか」という視点で徹底分析。さっそく今週のレースから使える教訓を伝授、「未来の馬券力」を上げちゃうコラムです!!

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング