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【京成杯AH】話が早い距離短縮組!? サマーマイルシリーズ最終戦

  • 2019年09月03日(火) 12時00分

“結果オーライ”な展開も期待出来そう


 京成杯AHはサマーマイルシリーズの最終戦だが、前走もマイルという馬が優勝したケースは過去10年で2回しかない。

 前走芝に限定した距離変動別成績で見ると、

回収率向上大作戦

 となり、距離延長組から穴は狙いづらいことと、距離短縮組が5勝もしていることが分かる。これは新潟で施行された2014年を含むデータだが、その2014年は出走15頭のうち13頭が前走マイル組で、1、2、3着馬もすべてマイル組。この年を除外すると、さらに距離短縮組が優位ということになる。

 距離短縮組の回収率が高く出ているのは2015年にフラアンジェリコが13番人気で1着したことが効いているが、そもそも勝率からして高い。個別の例を見てみると、テンの速さが違うこともあって初手は中団以降になるが、それが展開にハマって結果オーライとなるような形が期待できるようだ。

 もうひとつ距離短縮組の良いところは、該当馬が限られるので買うと決めたらそこからの話が早いところだろう。今年だと、前走芝の距離短縮組はプロディガルサンだけ。一応誰かの除外待ちだが、1頭回避すれば出走可能。無事出走できれば重視すべき存在となる。ちなみに該当1頭は1986年以降だと92年キングオブトラックが11番人気5着、16年ロードクエストが1番人気1着の2例のみ。前者も人気を考えるとよく走っている。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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