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京成杯AHは中距離指向の末脚勝負

  • 2019年09月06日(金) 19時01分

中距離で末脚のスピードを発揮する馬が有利な傾向


 中山の芝は、2014年の12月から現在の路盤で行われるようになりました。

 その年末の有馬記念を優勝したのはディープインパクト産駒のジェンティルドンナ。従来の馬場の有馬記念勝ち馬でステイゴールド産駒のゴールドシップは3着。

 この象徴的なレースを皮切りに、現在の路盤で行われるようになった中山芝はディープインパクト産駒の成績が上昇。2015年以降の京成杯AHはディープインパクト産駒が毎年馬券になっています。

 特に9月の開幕2日目の中山芝は、3コーナーから直線へ向けてスピードを乗せる競馬が得意な馬に有利な馬場になります。

 1400m指向のスピード持続性で勝負する馬よりも、中距離で末脚のスピードを発揮する馬が有利な傾向。芝1800m以上の上級条件(2勝クラス以上)で勝っているか、重賞で3着内実績馬の成績が優秀。

 2015年はこのパターンに該当する中距離実績馬が1、2着(馬連623倍)。2016年も1〜4着まで独占。2017年も11番人気2着ガリバルディと6番人気3着ダノンリバティが該当。去年も1着ミッキーグローリーが該当。ということで、昨年はディープ産駒のミッキーグローリーを本命にするしかなかったのです。

 中距離指向の差しタイプが走りやすいため、近2走の末脚も重視。2015年以降で馬券になったすべての馬は「近2走以内に上がり5位以内」の末脚実績がありました。(近走の上がり順位は亀谷ホームページの「スマート出馬表」にて無料で確認できます)

 プロディガルサンは父がディープインパクト。兄にドバイターフ勝ち馬のリアルスティール。妹にオークス勝ち馬のラヴズオンリーユー。芝中距離の超良血。芝中距離適性が問われる当レース向きの血統。芝1800m重賞でも連対実績がある馬。2、3走前はメンバー中最速の上がり。

 ディメンシオンも父ディープインパクト。3勝クラスの芝1800mで勝利実績もある馬。前走はメンバー中3位の末脚。

 ロードクエストは当レース勝ち馬。クセが強いコースなので、リピーターも走りやすい構造。2000m重賞連対馬で、前走はメンバー中最速の上がり。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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