直線が長く急坂付きの阪神外回り。ナスペリオン的な斬れ味を重視すべきで、過去5年の神戸新聞杯で馬券に絡んだ15頭のうち、実に9頭がヌレイエフの血を引いている。ミッキーロケット(6人気2着)、メイショウテッコン(6人気3着)、トーホウジャッカル(9人気3着)と穴になるケースも多い。1〜3人気で固く決まった17年にしても、レイデオロもキセキもサトノアーサーもヌレイエフ持ちだ。ちなみにここで取り上げた5頭でヌレイエフの血を引くのはサートゥルナーリアだけ。(解説:望田潤)
ヴェロックス 母セルキスは独オークストライアル(独G2・芝2000m)勝ち。母父モンズンはドイツの名種牡馬でソウルスターリングなどの母父。このドイツ血脈を「1/4異系」とし、残りの3/4でノーザンダンサーの血をクロスした好形で、ジャスタウェイの男馬らしい持続力に富む中距離馬。川田騎手と手が合うタイプだが、ダービーはやや後手に回ってしまい持ち味を出し切ったとは言えない。大箱2400はベストコースだから、まずは秋の成長に注目。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース◎
サートゥルナーリア リオンディーズの3/4弟でエピファネイアの半弟。母シーザリオはオークス馬。父がキンカメからカナロアに替り