格がモノを言うのはセントライト記念と同じだが…
先週の本欄ではセントライト記念について書き、前走ダービー組が前走条件戦組を圧倒しているという話を書いた。もちろん例外になる年も今後いつかは来るのだが、今年は傾向の通りとなり、前走ダービー組が1、2着、ダービー出走権を持ちながら回避したザダルが3着に入った。
2着に比較的人気薄のサトノルークスが入ったことで配当はそこそこ伸びたが、今週の神戸新聞杯は場合によっては、趣旨が同じでさらに堅い版になるかもしれない。
神戸新聞杯の過去10年、前走レース別成績を見るとダービー組が[8-6-3-28]、ラジオNIKKEI賞組が[1-1-2-5]。唯一前走条件戦から勝ったリアファルは準オープンから来た馬で、さらにダートだが重賞2着はあった(兵庫チャンピオンシップ)。
格がモノを言うのはセントライト記念と同じだが、神戸新聞杯はダービー組でも上位の馬が出走しやすく、さらに堅い決着になりやすい。過去10年全馬を均等買いした場合の回収率は単35%・複67%。これは相当に低い数値だ。
原因は、やはりダービー上位馬が来てしまうところにある。セントライト記念は関東馬が多いこともあって、ダービー6着以下から好走する馬も多い。しかし神戸新聞杯における前走ダービー組は、ダービー1〜5着だった馬が[8-5-0-5]、6着以下は[0-1-3-22]。そりゃ堅く収まるだろう、というところだ。
今年はダービー1、2着馬が不在だが、3、4着馬がいて、他のダービー組は当時の8着馬と14着馬。こうなると人気にもなるであろうダービー3、4着馬については素直に受け入れて、残り1枠について考えるほうがよいのかもしれない。