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「流れに棹さす」勢いのままに前哨戦から菊花賞、そして世代交代を目論む3歳馬

  • 2019年09月21日(土) 12時00分

ダービー1、2着馬がいない菊戦線の行方


 時流に乗って調子づいて進むことを「流れに棹さす」ということわざで言い表しているが、この夏から降級制度が廃止され、降級馬不在の影響が3歳馬躍進につながっているようだ。何と言っても古馬との斤量差3キロが大きく、牝馬ならさらに2キロ減があるので、棹をさしてどんどん流れを下っていくようなものだ。いずれにせよ、勢いづく3歳馬の存在は競馬を面白くしてくれる。

 例えば、夏以降2勝クラスを勝った3歳馬は大きな舞台に手の届く存在になって、これまでも名を上げてきた。菊花賞に直行して栄冠に浴した例としては、スリーロールス、デルタブルースがいて、前者は9月26日阪神の1800米を勝ち、後者は10月2日中山の2500米で3勝目を上げて、いずれも8番人気で勝利していた。

 他にも、キセキ、トーホウジャッカル、ビッグウィーク、オウケンブルースリ、ヒシミラクル、マンハッタンカフェの6頭が夏以降の条件戦を勝ち、トライアルを経て菊花賞馬になっている。今世紀に入ってこのケースに当てはまるものが8頭もいるのだから、気にしないわけにはいかない。

 そのトライアルを経た馬のうち5頭もが神戸新聞杯組で、全体を見てもセントライト組はマンハッタンカフェとキタサンブラックの2頭だけ。神戸新聞杯の結果から菊戦線を占うのが主流で、これに夏以降で上昇してきたものを加えるというのが普通のパターン。そう言えば、キタサンブラックが菊花賞馬になったとき、セントライト記念を勝って菊花賞も勝ったのは、31年前のシンボリルドルフ以来と話題にされていた。今年はどうなるか。

 この秋はダービーの1、2着馬がいない菊戦線。その3、4着馬が神戸新聞杯から本番をにらんでいるので、セントライト1、2、3着のリオンリオン、サトノルークス、ザダルがヴェロックス、サートゥルナーリアにどう迫るかというのが、取り敢えず今の段階での考え方になるが、これはあくまでも予測であって、ここからどうひねるかになっていく。

 ちなみに時流に棹さす2勝クラスを勝った3歳馬のうち、8月までに芝2000米以上のレースを古馬相手に勝ったものは8頭もいて、例年よりもはっきり多く記録されている。この勢いがどう反映されていくか、世代交代というところまで影響を及ぼすことになっていくのか、興味は尽きない。9月、10月の3歳馬の動向にも注意を向けたい。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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