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【京都大賞典】23秒台なら2000m、25秒台なら2400mの実績重視 京都外なのでトニービンの血は勝ち味に遅い

  • 2019年09月29日(日) 18時00分
京都大賞典も最近は高速決着になるケースが多く、17年や15年のように2分23秒台の決着になると、スマートレイアーやラブリーデイなど2000mぐらいに良績のある馬が勝っている。いっぽう2分25秒台の決着になった18年や16年は、サトノダイヤモンド、キタサンブラック、レッドジェノヴァ、アドマイヤデウスと2400m級の実績馬の争いに。トニービンの血を引く馬で勝ったのはラブリーデイだけで、アドマイヤデウス、シュヴァルグラン、カレンミロティックなど好走例は多いのだが、京都外回りではやはり勝ち味の遅さがついて回ると言うべきだろう。(解説:望田潤)


エアウィンザー
 エアスピネルの全弟で、エアシェイディの甥で、母エアメサイアは秋華賞馬。兄はノーザンテースト譲りのマイラーっぽい体型だが、こちらはキングカメハメハの影響が強い体型だ。牝系特有のボールドルーラー的な無駄のない脚捌きで、斬れるというより機動力とパワーに富む脚質。大阪杯は一線級相手に力負けというべき内容だったが、阪神や中山の内回り2000mはベストコースだろう。
距離○ スピード○ 底力○ コース○

エタリオウ
 母ホットチャチャはQエリザベス二世チャレンジCS(米G1・芝9F)勝ち。その父カクタスリッジはアーリントンワシントンF(米G3・ダ8F)に勝ったマイラー。母系にアリシドンやハイハットやシャーペンアップが入るので、ステイゴールド産駒として及第点の配合だ。脚長でストライドで走るのでどちらかといえば大箱ベターか。春は天皇賞も宝塚記念も不本意なレースになってしまっただけに、ここは仕切り直しの一戦。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎

シルヴァンシャー
 ロイカバードやアドマイヤアゼリの全弟で、フォールズシティH(米G2・ダ9F)勝ちワインプリンセスの半弟。母アゼリは北米年度代表馬でG1を計11勝した女傑。ディープ×北米だからアルアインのような機動力型とみていたが、母母に入るプリンスリーギフト系ラインゴールド(フィエールマンの母系にも入る)の影響で

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競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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