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【動画メッセージ】仏の美人ジョッキー M.ミシェル騎手「日本に戻ることをお約束します!」

  • 2019年09月29日(日) 18時02分

今年の「ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)」で、1位の川田将雅騎手、2位のC.ルメール騎手に続き、堂々3位タイとなったミカエル・ミシェル騎手。初来日での活躍ぶりに、日本のファンも歓喜しました。

フランスに戻ったミシェル騎手から日本のファンへ、動画メッセージが届きました。さらに、本文ではノーカット版のインタビューをお届けします。併せてお楽しみください!

(取材・訳・写真=高橋正和)


「I am Mickaelle Michel, French jockey.」


――いつから騎手になりたいと思いましたか?

ミシェル 馬に乗り始めたのは10歳の頃です。家族は馬関係ではありませんでした。14歳の時に両親に連れられて初めて競馬場に行って、レースを見た時に「騎手になりたい」と思いました。“馬”と“競走”というものに情熱を感じたからです。

 それから競馬学校に入学して見習いを3年間、19歳(2014年)でプロデビューしました。

――昨年は“72勝”を挙げて、フランス女性騎手の勝利数レコードを更新。この活躍をどう感じていますか?

ミシェル とても素晴らしいことでした。たくさんの仕事をこなし、多くの調教師のサポートをいただいたおかげです。

今週のface

▲フランスで騎乗するミシェル騎手


今週のface

▲レースでは迫力ある姿を披露


――そして、今年のWASJ(札幌)での大活躍! ミシェル騎手にとってどういう体験でしたか?

ミシェル 日本で活躍できて、私はものすごく感激しました。本当にこれまでと違うものでした。沢山のファンの皆様の応援がありました。あなた方と馬の関係者の皆様が、とても素晴らしかったです。

――“日本に恋をしました”と言って下さいました。どういうところが好きですか?

ミシェル はい、私は日本に恋をしました。街は美しく、食事は美味しく、人々がとても素敵です。レースは本当に素晴らしかったです。JRAも組織として完璧でした。

――日本の競馬に乗ってみてご自分に合うところ、逆に難しいところがあったら教えて下さい。

ミシェル 競馬はとてもクリアでスピードが速いです。私には快適でした。馬たちはとてもパワフル! 体力的な準備が欠かせないと思いました。

――少し話がそれますが、日本の食べ物を気に入ってくださったそうですね。

ミシェル 日本の食べ物は、東京で食べたラーメンと餃子が本当に美味しかったです。今すぐにでも日本に食べに行きたいです(笑)。あと、コーンスープが信じられないほど美味しかったです。

今週のface

▲「東京で食べたラーメンと餃子が本当に美味しかった」


――さて、今後日本での短期免許は考えていますか? また、他の国で騎乗することにも興味はありますか?

ミシェル 今後、JRAかNARの短期免許が取れたらいいなと思っています。ほかにも香港、アメリカ、オーストラリア、カナダ、シンガポールでの騎乗に興味があります。

 JRAの短期免許がリーディングTOP5ということは知っています。ハードルは高いですが、私は諦めません。NARの短期免許の条件は通算200勝ですし、(船橋に所属したことのある)クリスチャン・デムーロ騎手にも話を聞いています。

 どうしてもまた日本で競馬をしたい。札幌のような特別な機会があり、それに呼んでいただけるなら、JRAでもNARでも是非行きたいと思っています。

――日本で奮闘する藤田菜七子騎手の印象はいかがですか?

ミシェル 日本で菜七子騎手に会えてとても嬉しかったです。ガールズパワーですね! 彼女はとても上手に乗ります。才能があります。私は彼女とまた一緒に競馬がしたいです。

――女性の“強さ”は、ジョッキーにとってプラスですか?

ミシェル はい、間違いなく。私は強いです。そのため一生懸命に仕事をします。ハードなトレーニングをしていますし、マインドも強いです。(将来的には)強さと柔らかさを兼ね備えたいです。日本に戻り、その探求を続けたいです。

――これまで2回、落馬による大きな怪我を体験しています(今年の5月末に落馬し1か月以上の休養)。それをどう乗り越えましたか?

ミシェル 今は全く問題ありません。大怪我の後は諦めない気持ちと、ただ一生懸命に仕事をするだけだと思います。

――最後に日本のファンの皆様にメッセージをお願いします。

ミシェル 私を歓迎して下さってありがとう。愛しています。そして、すぐに日本に戻ることをお約束します!

今週のface

▲「すぐに日本に戻ることをお約束します!」



プロフィール

ミカエル・ミシェル Mickaelle Michel

1995年7月15日 フランス生まれ

 10歳で乗馬を始め、2011年にマルセイユの競馬学校に入学。2014年3月15日にデビューし、同年9月に初勝利。その後、落馬による負傷で1年半の休養を余儀なくされるなどしたが、2017年3月に女性騎手への2kgの減量(重賞、リステッドを除く。18年3月からは1.5kgに変更)が与えられたことも追い風にして、203戦17勝でリーディング78位に入った。

 2018年は女性騎手として初めて1日で3勝するなどして、フランスを代表するC.スミヨン、P.ブドー、M.ギュイヨンといった強豪を抑えて女性騎手・見習騎手として初めての開催リーディングに輝いた。その後も躍進を続け、女性騎手としては初めてフランス年間リーディングで83日にわたってトップを維持した。10月にはフランスにおける女性騎手の年間勝利数記録を更新する60勝目を挙げると、最終的には72勝まで記録を伸ばし、10位から2勝差のリーディング12位という結果を残した。

2018シーズン (フランス) 804戦72勝  (勝利数12位)
2019シーズン (フランス) 184戦13勝  (勝利数64位)

(JRA発表資料より抜粋)

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