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【毎日王冠】夏競馬の出走と前走重賞敗退の馬に注目/三宅誠

  • 2019年10月04日(金) 18時00分

安田記念2着から巻き返しを狙うアエロリット(撮影:下野雄規)


伝統の毎日王冠。実績馬が揃って堅いレースに見えますが、過去振り返ると波乱となる年が意外と多いのが特徴。近年天皇賞(秋)のステップレースの意味合いが次第に薄れているのも要因か。

・過去10年の勝ち馬と人気の関係
  1番人気:5頭[5・1・0・4] 
  2番人気:0頭[0・1・0・9] 
  3番人気:1頭[1・2・0・7]
4〜6番人気:3頭[3・3・5・19]
  4番人気:2頭[2・1・1・6]
  5番人気:0頭[0・1・3・6]
  6番人気:1頭[1・1・1・7]
7〜9番人気:1頭[1・1・3・25]
10〜12番人気:0頭[0・2・2・21]
13〜18番人気:0頭[0・0・0・9]

・1番人気の馬が5勝、6連対を挙げている。
6連対中5頭が、前走勝ち鞍を挙げている。
1番人気で連対を外した4頭中3頭が、前走2着以下に負けている。
4〜9番人気で8連対、3着8回と好成績を残している。
2〜3年に1回のペースで10番人気以下の馬が馬券に絡んでいる。
(09.12.14.16年)

・激走馬は10年間で12頭。11.17年を除き1〜2頭のペースで出現。

〇注目ポイント
1.激走馬12頭中5頭が、8〜9月に出走がある。
2009年 3着 10人気 ハイアーゲーム  前走:9月27日 オールカマー
2012年 3着 9人気 タッチミーノット 前走:9月2日 新潟記念
2013年 2着 6人気 ジャスタウェイ  前走:8月11日 関屋記念
2014年 1着 8人気 エアソミュール  前走:8月24日 札幌記念
    2着 11人気 サンレイレーザー 前走:8月17日 関屋記念

2.激走馬12頭中10頭が、前走「重賞」+「馬券圏外」
2009年 3着 10人気 ハイアーゲーム  オールカマー:8着
2010年 1着 6人気 アリゼオ     東京優駿:13着
    2着 8人気 エイシンアポロン NHKマイルC:9着
    3着 9人気 ネヴァブション  宝塚記念:5着
2012年 2着 12人気 ジャスタウェイ  東京優駿:11着
2014年 1着 8人気 エアソミュール  札幌記念:5着
    2着 11人気 サンレイレーザー 関屋記念:7着
2015年 3着 7人気 イスラボニータ  中山記念:5着
2016年 3着 11人気 ヒストリカル   エプソムC:6着
2018年 3着 6人気 キセキ      宝塚記念:8着

〇激走傾向

1. 夏競馬を使っての参戦
2. 前走重賞敗退からの巻き返し


■プロフィール
三宅誠(みやけまこと)

 季節馬の激走を体系だって明らかにした気象予報士。レース気温のデータベースを構築、データ分析によって穴馬を導き出すまったく新しい競馬理論。独自のデータを持つ強みを生かして、『競馬王』「激走判定リスト」で推奨馬の年間回収率100%超(14年度)を達成した。『競馬王』で連載中、公式ホームページは「競馬天気」。

 独自データベースは馬場レベルを7分類、気候レベルを5分類。馬場:良(水少/水多)、稍重(水少/水多)、重(水少/水多)、不良。気候:寒、涼、暖、暑、酷暑。

「スポーツ気象」の分野でパイオニア的な存在、スポーツ中継で新しいコンテンツを生み出し、テレビ素材として幅広く浸透している。

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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