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【毎日王冠】少頭数となるもメンバーは揃った

  • 2019年10月04日(金) 18時02分

上位人気馬の連対が見込めるレースとなりそう


 10頭立てとなった毎日王冠だが、メンバーそのものは悪くない。ただ馬券的にはある程度絞って取る必要がありそうだ。

 ダノンキングリーは菊花賞路線を捨ててこちらへ。共同通信杯のような上がり勝負だと強みを発揮しそう。ただ今回引っ張るのがアエロリットということで展開がどうなるか。それでも大敗するシーンは想像しづらいし、戸崎騎手のコース成績がかなり良いのも魅力。

 インディチャンプは久々の1800m戦。この馬も決め脚はかなりのものだが、前半が流れての1800mということになると未経験なレースパターンとなる。いずれにしても、ここで真価が問われるというか、GI上位常連になれるかの方向性が見えるレースだろう。

 アエロリットは昨年の優勝馬で、今年もレースを引っ張ることになりそう。コース1周でない形態の左回り1600〜1800mはベスト条件で、開幕週の馬場となったらなおさら。取るべき戦略がはっきりしている時の津村騎手は頼れるし、昨年の再現を期待したい。

 ペルシアンナイトは約1年馬券に絡んでいないが、着差で見ればそうひどい競馬をしているわけではない。アイビーS以外東京に良績がなくてもここを選んだのは厩舎としては適性があると見ているのだろうし、これまでの東京戦は相手が強すぎたという面もある。連下になら狙う価値はありそう。

 モズアスコットは勢いが止まったままだが、年齢とともに適性距離がシフトしている可能性もある。前走からそのまま1600mというよりは1800mのほうが目先が変わるし、人気落ちなら馬券のどこかには少し押さえておきたい。

 あとは上位人気馬に凡走があった場合にギベオン、ケイアイノーテックに3着の可能性があるくらいか。ただ、2着までとなるとかなり厳しい戦いになる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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