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大種牡馬が抜けたあとに伸びるのは(須田鷹雄)

  • 2019年10月08日(火) 18時00分

新時代の頼れる種牡馬を見つけたい


 今年はディープインパクトとキングカメハメハ、2頭の偉大な種牡馬がこの世を去った年として、日本競馬の大きな転換点となりそうだ。まだしばらく両馬の産駒はいるが、最終世代はそれぞれ頭数も少ないし、世代限定戦であるPOGの世界にはすぐ影響が及んでくる。

 最近は良い種牡馬のブランドがしっかりしすぎていて改めて「どの程度良い」かということなど考えなかったが、今回改めて一流種牡馬がこれまで見せてきた指標をおさらいしてみようと思う。

 使うのは競馬ファンなら誰もが知っているアーニングインデックス(AEI)。これには世代別AEIと年次別AEIがあり、前者は産駒がいる世代の中だけでのAEI、後者は初年度産駒より前に生まれていた他の種牡馬の産駒や、最終世代より後の世代も比較対象として関係してくる。

 もうひとつの指標がコンパラブルインデックス(CPI)で、これは産駒の母馬が他の種牡馬との間に出した産駒によって決まり、説明は省くがこの数値が高いと良質の繁殖牝馬に配合されてきたということになる。つまりAEIが高くてCPIが低い、AEI÷CPIの値が大きいと、種牡馬の能力が高いとなるわけである。

 ディープインパクト、キングカメハメハに加え、2019年のサラブレッド系種牡馬総合ランキング上位のうち存命の種牡馬10頭について整理した結果が以下の表だ。

回収率向上大作戦

(数値は10月8日現在)


 改めて整理してみると、一流種牡馬たちのAEI÷CPIが意外に低いことに驚いた。これはおそらく、ほかならぬディープインパクトやキングカメハメハ、古株種牡馬についてはサンデーサイレンスとの配合で活躍産駒を出した繁殖牝馬が回ってくるケースが多く、それが数字を押し下げるられるためではと思われる。

 クロスの問題があるから流動性も完全フリーではないが、これから「ディープインパクトやキングカメハメハが生きていれば配合されたであろう繁殖牝馬」が他の種牡馬に回ってくる。その伸びシロを生かせそうということでは、現状まだCPIが低い種牡馬のほうが有利。ただキンシャサノキセキやへニーヒューズはもともとディープ・キンカメと繁殖牝馬を共有している率が低い。

 そう考えていくと、この中ではルーラーシップがやや有利か。あとはAPI÷CPIからハーツクライはやはり頼りになる。

 もちろん種牡馬はこのメンバー以外にもたくさんいるわけで、今年の新種牡馬なども現当歳〜1歳世代あたりまで観察し、新時代のPOGで頼れる種牡馬を見つけていきたいものである。

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