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【秋華賞追い切り】人気薄にも好調馬多数!出走予定馬の状態を徹底解説!

  • 2019年10月09日(水) 18時00分

判断難しく、迷いに迷う秋華賞


 今週の心配事はなんといっても台風。先日被害を受けたばかりの関東、千葉に再び大きな台風が向かうとなれば、本当に心配です。そんな中、競馬の開催を心配するのはどうだろうと思ったりもしますが、競馬を楽しみにしてくれているファンのこと、そしてそれに携わる者としては、やっぱり開催のことが心配です。

 ただ、こればかりはどうしようもないこと。9日は秋華賞に向けた最終追い切りが次々に行われました。人気上位がしっかりと動けていたことはもちろんですが、それ以上に気になるのが、人気薄の好調さ。雨の影響がどの程度なのかも予測不能ですから、迷いに迷う秋華賞となりそうです。

【秋華賞/ダノンファンタジー】

 前走ローズSはクビ差の接戦を制して、レコード勝ち。休み明けから動ける気性、調教量ということもあって、きっちり結果を残しました。正直、その反動がある、ないに関しては見た目には分かりません。ただ、追い切りを進めていく過程としては、中3週という間隔が詰まるローテーションということもあって、追い切りの開始や本数はごく標準です。

 最終追い切りはいつも通りのCW。川田将雅騎手が跨ったのも同じですが、違ったのはキャンターを行ってから、追い切った点。いつもなら、3コーナーから入場してすぐに追い切りですが、今回はキャンターで1周してからの追い切り。動き自体は前走時と同じように、3コーナーあたりで頭を上げましたが、それ以外はスムーズ。時計は4F51.9〜3F36.8〜1F11.9秒と速かったですし、数字やラップはこれまでと違った点はありません。

ダノンファンタジー

動き自体は前走時と変わらないダノンファンタジー


【秋華賞/クロノジェネシス】

 ぶっつけ本番という形になりますが、追い切り本数は入念にこなしています。ただ、春と違うのは、CWの併せ馬でゴール前をシュッと抜けてくる機敏さがないように見える点。2週前追い切りからそれを感じていて、1週前も同じでした。この変化については、斉藤崇史調教師からもいろいろとお聞きしているのですが、見ているだけではなんとも判断が難しいところです。

 そして、最終追い切りもシュッと抜けてくる動きではありませんでした。追い切り直後に斉藤調教師が騎乗した北村友一騎手のコメントを教えてくれましたが、その内容を聞いて、一連の動きに納得ができました。道中の雰囲気は先週よりもかなり良かったですし、時計は6F82.6〜5F67.6〜4F52.8〜3F38.5〜1F11.8秒。休み明けだからと割り引くところはないと思います。

クロノジェネシス

クロノジェネシスは休み明けだからと割り引くところはない(写真奥)


【秋華賞/エスポワール】

 1週前追い切りは今回手綱を握る、A.シュタルケ騎手が跨ってのCW3頭併せでしたが、最後の直線に向いてから手前を替えることなく、あまりスピードに乗らないまま、併せ馬は遅れたという形でした。前走時の1週前追い切りではしっかりと動けていたので、それを考えると、少し不安な動きだったと思います。

 最終追い切りは坂路。これも前走と同じですが、違うのは2F時計。2F24.8秒だった前走に対して、今回は2F25.5秒。前走は12.4秒の持続ラップでしたが、今回は12.6秒から12.9秒と減速するラップでした。調教内容に関しては、減点となる部分は多い今回ですが、雨が降る馬場はこれまでの経験からプラスになるとは思います。

【秋華賞/ビーチサンバ】

 前走は反省すべき低評価にしましたが、最終追い切り場所がCWだった点も疑っていました。ただ、それが今回の上昇に繋がっているような気がして、非常にいい感じで推進力と重心の低さを生んでいます。それは1週前追い切りに感じたことでしたが、最終追い切りでは、よりそれを感じます。

 CWで単走という内容でしたが、時計が6F82.1〜5F66.2〜4F51.6〜3F37.7〜1F12.5秒。この時計を聞いた大江祐輔調教助手が「思っていたよりも2秒くらい速いですね。それだけ動けたのかな」と騎乗した感触とのすり合わせをしていましたが、こちらから見ていても、速い時計が出ているようには見えません。それだけ推進力があって、重心の低い走りということだと思いますし、今回は確実に前走以上ですし、印も打ちます。

ビーチサンバ

ビーチサンバは確実に前走以上


【秋華賞/シャドウディーヴァ】

 前走ローズSは美浦からの輸送でレース。その後は栗東に滞在して、調整されていますが、安田隆行厩舎の集団とともに行動することが多く、すぐに環境にも慣れたように見えました。1週前追い切りはその安田厩舎とCWでの併せ馬でしたが、非常にいい動き。時計も速く、滞在しているからこその負荷だったように思います。

 最終追い切りはCWコースで松山弘平騎手が跨って、単走だったと思います。思います、というのは、周囲に安達昭夫厩舎の馬がいて、それと併せるような形でしたが、意図したものだったかどうかは確認ができていません。これを追い抜いて、追い抜かれてという道中でしたが、最後は楽な手応えで追い抜いてフィニッシュ。スピードの出し入れがあって、時計は6F82.7〜5F67.7〜4F52.7〜3F38.3〜1F11.6秒なら、本当に素晴らしい動きです。

シャドウディーヴァ

素晴らしい動きを見せるシャドウディーヴァ


◆次走要注意

・10/6 3歳上2勝クラス【モズダディー】(3人1着)

 レース間隔があいたこともありますが、追い切り本数が少ない状態での勝利。それでいながら、マイルの持ち時計を更新したあたりにまだ成長している印象を受けます。酒井学騎手との相性も抜群ですし、持ち時計はもっと詰まるでしょう。

[メモ登録用コメント] [マイル]最終追い切りラスト1F最速ラップなら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・菊花賞【ユニコーンライオン】
 1週前追い切り。岩田康誠騎手が跨っていましたが、3頭併せの最内からしっかりと伸びてくる動きは前走時よりも力強く感じました。矢作芳人調教師は距離に自信を持っていますし、いろんな条件が揃えば、G1で好走しても不思議ではない状態です。

ユニコーンライオン

好走しても不思議ではない状態のユニコーンライオン(写真奥)



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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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