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今年の秋華賞はちょっとタフな馬場になってもパフォーマンスを落とさない血統から

  • 2019年10月11日(金) 19時00分

重視したいのは「欧州型」の血


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 先週の凱旋門賞は、個人的にはショックな結果でしたが日本の上級馬には「タフな馬場が得意な馬は、あまりいない」ことは改めて強く認識させられました。

「ちょっとタフな馬場」になった時には「あまりパフォーマンスを落とさない馬」は、上位に走る。実績馬でも「ちょっとタフになったら大きくパフォーマンスを下げる馬」を拾っていくアプローチを心がけたいものです。

 そしてJRAの馬場なりに「タフな馬場」になった際に注目は、やはり欧州で育まれた「欧州型」の血。(各血統の国別タイプは「スマート出馬表」を参照)

 タフな馬場になった一昨年も「父欧州型」のハービンジャーが1、3着。ちょっとタフだった昨年も2-4着は母父欧州型。2着馬ミッキーチャームは母父ダンジリ。3着カンタービレは母父ガリレオ。いずれも凱旋門賞でも実績を残す「欧州型」の種牡馬。

 今年も「ちょっとタフな馬場」になる可能性は高そうで「欧州型」血統を重視します。

 クロノジェネシスは父がバゴ。凱旋門賞勝ち馬で欧州型。ノーザンダンサーも出した超名牝系ナタルマの一族。バゴの産駒は京都芝2000m巧者も複数。17年の同コースOP特別勝ち馬にブラックバゴ。

 姉にヴィクトリアマイルをレコード勝ちしたノームコア。

 牝系が速いからこそ、JRAの馬場でも勝ち上がれるわけですが、父の影響で「やや不利な馬場」でもパフォーマンスを落としづらそうなのは有利。

 オークスは軽い馬場を先行する競馬で持ち味を出せなかったので、ややタフな馬場でタメる競馬をすればオークスよりもパフォーマンスを上げるでしょう。

 エスポワールの父は凱旋門賞で2年連続2着のオルフェーヴル。他にもステイゴールド産駒はナカヤマフェスタが凱旋門賞で連対。欧州指向の馬場が得意なタイプのサンデー系種牡馬。

 母父もタフな馬場得意のロベルト系のシンボリクリスエス。母系には凱旋門賞馬トニービン。欧州の名血サドラーズウェルズ。近親には同じ芝2000mG1の皐月賞勝ち馬アンライバルド、ヴィクトリー。ダービー馬のフサイチコンコルド。他にもリンカーン、アドミラブルなどなどG1で実績を残す名牝系。G1での更なる上昇へ期待を抱かせる牝系です。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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