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【坂井瑠星騎手】ドレッドノータスで京都大賞典V 矢作調教師と矢作厩舎への恩返し

  • 2019年10月15日(火) 18時02分
今週のface

▲“師匠”であり“父”でもある、矢作調教師への思いを語る坂井騎手 (C)netkeiba.com


京都大賞典をドレッドノータスで勝利した坂井瑠星騎手。同着で重賞初制覇となったフィリーズレビュー(ノーワン)に続く重賞2勝目で、勝利ジョッキーインタビューでは「単独での勝利もですが、自厩舎(矢作芳人厩舎)で勝てたことが一番嬉しいです」と話しました。

デビュー前から厩舎と二人三脚で歩み、師匠の矢作芳人調教師は時に厳しく、時に優しく、実の子どものように愛情たっぷりに指導してくださっています。そんな師匠への思いや、デビュー4年目を迎えて少しずつ変わってきた自身の立ち位置、そしてイギリスでのオイシン・マーフィー騎手とのエピソードなどたっぷり語っていただきました。

(取材・構成:大恵陽子)


自厩舎で重賞を勝つのが一つの夢


――ドレッドノータスで京都大賞典制覇、おめでとうございます!

坂井瑠星騎手(以下、坂井騎手) ありがとうございます。

――勝利ジョッキーインタビューで「逃げ馬の後ろにつけて」と矢作芳人調教師の指示もあったと話されていましたね。

坂井騎手 (矢作)先生が当日は東京競馬場に行かれる予定だったので、前日の京都競馬場で「明日はどうしましょうか?」とお話しました。そしたら、まず「どう思うんだ?」と聞かれて、「開幕週でもありますし、キレる脚を使うイメージもないので、前目につけるイメージがベストかと思います」と答えました。

「逃げる馬はいるのか?」と聞かれて、「これといった馬はいません」と。でも、「逃げたくはない」と先生と僕の意見は一致して、「だったら理想はハナの後ろ」となりました。

今週のface

▲11番人気を覆し、京都大賞典を制したドレッドノータス (C)netkeiba.com


――レース前にこうして矢作調教師と話す時、「どう思う?」と聞かれることはよくあるのですか?

坂井騎手 ここ最近です。これまでは先生の意見が第一で、自分の意見を言うことはあまりありませんでした。

 今もその指示に従うことが第一ですが、最近では「お前はちゃんと考えてきたんだろ?」と僕の意見も参考にしていただけるので、以前よりもさらにしっかり考えています。

――ドレッドノータスには春の新潟大賞典(13着)以来の騎乗でしたが、夏にも乗る予定があったんですよね?

坂井騎手 巴賞では乗せていただく予定だったのですが、怪我をして病院で見ていました(菱田騎手騎乗、5着)。新潟大賞典は上がりの速いレースになってキレ負けした感じで、度外視していいなと考えていました。

※6月30日函館競馬で落馬し、左頬骨と胸骨を骨折で約1カ月休養

――京都大賞典を振り返って、スタートはいかがでしたか?

坂井騎手 ゲートの中であまりじっとできないところがあるのですが、今回はすごく速かったです。スタートした瞬間、1馬身くらい出ていたので、押して行かなくても自然と理想のポジションが取れました。一番の勝因はもしかしたらゲートかもしれないです。

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