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菊花賞も凱旋門血統に注目ならドイツ血統も注目

  • 2019年10月18日(金) 19時00分

今の京都芝は「欧州指向」のタフな血統がポイントに


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 先週の秋華賞は◎クロノジェネシスが優勝。父は凱旋門賞馬バゴ。3着シゲルピンクダイヤ(4番手)は母父が英&愛ダービー馬。母母父は凱旋門賞馬。

 欧州血統、凱旋門血統が有利な馬場でした。

 開幕週の京都大賞典も欧州血統ハービンジャー産駒のドレッドノータスが大穴で優勝したように、今の京都芝は「欧州指向」のタフな血統に注目です。(出走馬の国別血統タイプは「スマート出馬表」を参照)

 また、今年の菊花賞は「ドイツ血統」もポイントになりそうなメンバー構成。ドイツ血統はここ数年の「凱旋門賞」では重要な血になっていることと、ドイツ血統は伝統的に晩成のステイヤーを育む繁殖方針だからです。

 今年の凱旋門賞勝ち馬はヴァルトガイスト。5歳にして凱旋門賞を勝ち取った晩成傾向のタフな馬でした。母父はモンズン。ドイツ生産馬でドイツの年度代表馬。ドイツの名種牡馬ズルムーの孫。ヴァルトガイストの父の母アーバンシーもドイツ牝系馬。

 ホウオウサーベルの母父はアカテナンゴ。モンズン同様のドイツ生産馬でドイツの年度代表馬。ドイツの名種牡馬ズルムーの孫。そして、トニービンの血を持つ馬。

 トニービンの血を持つ馬は心身が前向きになって追走力が上がると、もう一段パフォーマンスを上昇させる傾向の血統。

 歴代の菊花賞の勝ち馬オウケンブルースリ、キセキはいずれもトニービンの血を持つ馬。ホウオウサーベル同様、夏の新潟の条件戦を勝ち上がった辺りから、腰に力も付きはじめ上昇カーブを描きました。

 そしてヴェロックスも母父がドイツ血統のモンズン。凱旋門賞勝ち馬のヴァルトガイストと同じ。この馬もトニービンを持ちますし、今後は心身ともに前向きになり、追走スピードが上がる可能性は高いです。

 ただし、能力の方向性は一定ではないので、追走スピードが上昇しすぎることは、好材料だけではありません。構えてスタミナを活かす競馬へのパフォーマンスは下げることもあります。たとえば、キセキは追走スピードが上がってからは軽い馬場で先行する競馬のほうがパフォーマンスを発揮できる馬になりました。

 その点を今回心配する必要があるのか?週末の馬場チェックも含め、週末の最終決断まで(決断後も)レースと予想を楽しませていただきます。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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