キングマンボ系の強みが生きる舞台でもある

【厳選・勝負予想！】亀谷敬正の天皇賞秋予想を公開予定！

　単行本「血統の教科書」を執筆したのは、ロードカナロア産駒の初年度産駒がクラシックに出走する前。

　その際「母馬の特性や育成次第では中距離を勝てる」と書きました。そして初年度産駒のアーモンドアイが早速、牝馬三冠に加え、ジャパンカップを優勝。2年目の産駒もサートゥルナーリアがホープフルS、皐月賞を優勝。

　2頭に共通するのは母馬も芝中距離G1勝ちがあること。ロードカナロアに限らず、キングマンボ系は母馬の個性を出す「引き出し型」なので、母馬の個性を引き出しやすいです。母馬が芝中距離型であれば中距離型を出しやすいことも、カナロア産駒は中距離で実績を残すだろう、と予想した大きな理由です。

　また、ロードカナロア自身も東京の芝マイルG1を勝っています。さらに育成次第では中距離G1を狙える才能もあったはずだからクラシックで実績を残す種馬と期待しました。

　天皇賞秋も、カナロア産駒2頭アーモンドアイ、サートゥルナーリアは揃って馬券になる確率が高そうです。

　昨年の勝ち馬レイデオロの父はロードカナロアの父キングカメハメハ。父系はキングマンボ系。過去10年の勝ち馬は、サンデーサイレンス系4勝に対してキングマンボ系は3勝。サンデー系に勝るとも劣らない実績。

　さらにキングマンボ系の強みは、天皇賞秋にも強いサンデー系の母馬を強化できること。

　アーモンドアイの母父はサンデーサイレンス。サートゥルナーリアの母父はスペシャルウィーク。どちらも牝馬の産駒も天皇賞秋を勝っています。