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リスタート組の重賞ウイナーが続々と誕生!

  • 2019年10月28日(月) 18時00分
 お伝えしているように、南関競馬の古馬重賞戦線は、中央からのリスタート組がどんどん仲間入りしています。重賞ごとに新顔が増えていると言っても過言ではないほど。そんなリスタート組から、続々と重賞ウイナーが誕生しているので、今日はその顔ぶれを駆け足でご紹介しましょう。

スパーキングサマーカップ優勝、トキノパイレーツ


 遡って、8月22日のスパーキングサマーカップ(川崎・1600m)では、町田直希騎手騎乗の4番人気トキノパイレーツ(川崎・八木正喜厩舎)が優勝しました。

 トキノパイレーツは美浦・相沢郁厩舎からデビューし、中央2勝、ユニコーンSではルヴァンスレーヴから0.9秒差の6着に入るなど、鳴り物入りで南関東へ移籍してきました。

 そもそもは3歳時の戸塚記念(川崎・2100m)を目標にしていたものの、惜しくも2着になり、それからも崩れることなく高いレベルで走りながらももう一歩のところで涙を呑み続けてきました。移籍1年越しでの念願の肩掛け姿を披露し、「やっと重賞を取らせることができた」と関係者の皆さんが胸をなでおろしていた表情もとても印象的でした。

トキノパイレーツのスパーキングサマーカップ肩掛け姿


東京記念優勝、ストライクイーグル


 9月18日に実施したS1レースの東京記念(大井・2400m)は、吉原寛人騎手がエスコートした3番人気ストライクイーグル(大井・藤田輝信厩舎)が制しました。ストライクイーグルは中央時代に栗東・高野友和厩舎と栗東・杉山晴紀厩舎に所属し、中央で5勝を挙げてオープンクラスで走ってきました。

 南関では藤田厩舎の外厩馬としてミッドウェイファームでトレーニングを積んでいて、移籍緒戦の東京記念トライアルで2着になると、続く東京記念で重賞初制覇。中央時代は後方から進めていくイメージでしたが、南関では好位や中団より前に取りついていくスタイルで奮闘中です。

 11月4日に行われるJBCクラシック(浦和・2000m)に選定されています。

ストライクイーグルの東京記念肩掛け姿


埼玉新聞栄冠賞、ディアデルレイ優勝


 10月9日の埼玉新聞栄冠賞(浦和・1900m)は、本田正重騎手を背にした2番人気ディアデルレイ(船橋・川島正一厩舎)が逃げ切り勝ちを収めました。中央時代は美浦の牧光二厩舎所属として芝とダートで7勝も挙げ、オープンクラスで勝ち、重賞レースでも好走。

 南関に移籍して1年となり、埼玉新聞栄冠賞では気持ちよく逃げ切り、自分の形になった時の強さをまざまざと見せつける形になりました。

 その後、残念ながら屈腱炎を発症し、引退が発表されました。今後は乗馬の道を歩んでいくそうです(また詳細はお伝えします)。

ディアデルレイの埼玉新聞栄冠賞肩掛け姿


マイルグランプリ、ワークアンドラブ優勝


 10月16日に行われたマイルグランプリ(大井・1600m)は、笹川翼騎手が手綱を取った5番人気ワークアンドラブ(大井・荒山勝徳厩舎<小林>)が逃げ切り勝ちを収めました。

 ワークアンドラブは、栗東・田所秀孝厩舎→北海道・田中淳司厩舎→大井・荒山厩舎→美浦・和田勇介厩舎→大井・荒山厩舎と渡り歩いてきた馬で、中央でも地方でも勝ち星を挙げ、重賞レースでも好走してきました。能力の高さはピカイチも、調教やレースでの気の難しさがあるそうで、それをはねのけての念願の重賞初制覇。

「調教では嫌だとなったら動かないのですが、馬場から帰る時はすぐに動きます(苦笑)。普通の調教ができたらどれだけ強いんだろうとも言っています。レースでの乗り方は翼が開発してくれました」と荒山調教師。まだまだ奥が深そうな馬で、この後はJBCクラシックに選定されています。

ワークアンドラブのマイルグランプリ肩掛け姿


オールブラッシュが仲間入り


 なお、ネットでも話題になりましたが、川崎記念と浦和記念を制しているオールブラッシュ(栗東・村山明厩舎→大井・藤田輝信厩舎)が南関東の一員になりました。藤田厩舎の外厩馬としてミッドウェイファームでトレーニングを積んでいくことになり、浦和記念から始動予定とのこと。

 次回は11月11日(月)にお会いしましょう!

南関東競馬リポーター。宮城県仙台市出身。元NHK山形放送局キャスター。タイキフォーチュンがきっかけで競馬の世界を知り魅了され、競馬を伝える仕事に就きたく上京。MXテレビ大井競馬中継を経て、現在は南関東競馬内で取材活動を行っている。南関東競馬公式ウェブサイト内・南関魂、大井競馬ホームページ、サンケイスポーツ、楽天、ウェブハロン、ターファイトクラブ会報誌、馬事通信など。

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