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アルゼンチン共和国杯はキャリアの浅い馬が堅実

  • 2019年11月02日(土) 20時00分
 前回10月27日のWIN5は84万4300円の配当で決着。5レース目の天皇賞(秋)(東京11R)を単勝オッズ1.6倍(1番人気)のアーモンドアイが制したうえ、残る4レースの優勝馬も単勝2〜5番人気でしたから、「思ったよりも高いな」と感じた方が多いかもしれません。

 しかし、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約126万円で、実際の配当はその3分の2程度でした。

 ちなみに、10月20日は配当理論値が約14万円で、実際の配当が4万8750円。10月14日は配当理論値が約1304万円で、実際の配当が833万5260円となっています。金額には差があるものの、理論値を大きく下回る配当が続いている点は少々気掛かりですね。

 明日11月3日のWIN5は総出走頭数が66頭、総組み合わせ数が35万9424通り(土曜12時現在)。少頭数のレースが多く、極端な低額配当で決着する可能性もそれなりに高いと見るべきでしょう。

◆みやこSはここ半年の実績がポイント

 1レース目は3歳以上3勝クラスの錦秋S(東京10R)。実績上位のアームズレングス・ワイルドカード、3歳のマッスルビーチあたりが注目を集めるのではないかと思います。

 2レース目は3歳以上3勝クラスの清水S(京都10R)。前走で3着に好走したトラインらが人気を集めそうです。

 3レース目は3歳以上3勝クラスのみちのくS(福島11R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 4レース目は3歳以上GII、ハンデキャップ競走のアルゼンチン共和国杯(東京11R)。土曜12時の時点ではアイスバブル・アフリカンゴールド・ムイトオブリガード・ルックトゥワイスあたりが上位人気グループを形成していました。

 5レース目は3歳以上GIIIのみやこS(京都11R)。こちらは土曜12時の時点だとインティ・スマハマの2頭に支持が集まっています。

[伊吹式WIN5ランキング 2019年11月03日版]

1位 京都10R 5.トライン
2位 東京11R 1.アフリカンゴールド
3位 東京10R 7.ワイルドカード
4位 京都11R 5.スマハマ
5位 福島11R 6.エムティアン
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 福島11R 10.グッドジュエリー
7位 福島11R 9.サウンドマジック
8位 京都11R 8.ワイドファラオ
9位 東京10R 6.マッスルビーチ
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 東京11R 4.アイスバブル
11位 京都10R 9.メイショウオーパス
12位 福島11R 5.アリンナ
13位 京都11R 9.アナザートゥルース
14位 東京10R 11.マイネルツァイト
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 東京11R 9.ノーブルマーズ
16位 京都10R 3.カリビアンゴールド
17位 福島11R 2.ジョーマンデリン
18位 福島11R 4.エンゲージリング
19位 京都11R 16.インティ
20位 京都11R 4.アングライフェン
21位 京都11R 1.ヴェンジェンス
22位 東京10R 2.アームズレングス
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 東京10R 10.バトルスピリッツ
24位 東京11R 5.ルックトゥワイス
25位 東京11R 10.トラストケンシン
26位 京都10R 4.サンラモンバレー
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 4レース目のアルゼンチン共和国杯(東京11R)はキャリアの浅い馬に注目したい一戦。「出走数が15戦以内だった馬」は2010年以降[8-2-6-10]と堅実です。なお「出走数が16戦以上、かつ“同年7月以降、かつJRA、かつ2400m以下のレース”において4着以内となった経験がない馬」は2010年以降[0-2-0-83]ですから、評価を下げるべきでしょう。

 あとは臨戦過程も重要なポイント。「前走の距離別が2400m超だった馬」は2010年以降[0-1-0-34]、「前走の条件がGI以外、かつ前走の着順が5着以下だった馬」は2010年以降[1-2-1-82]と、それぞれあまり上位に食い込めていません。今年のメンバー構成なら、キャリアの浅いアイスバブル・アフリカンゴールドを重視すべきだと思います。

 5レース目のみやこS(京都11R)はここ半年の実績を素直に評価したい一戦。「“同年5月以降、かつJRA、かつオープンクラスのレース”において4着以内となった経験のない馬」は2014年以降[0-1-0-26]と苦戦していました。

 また「前走のレースがブラジルカップ以外、かつ前走の着順が4着以下だった馬」は2014年以降[0-0-0-24]。面白そうな伏兵も何頭かいますが、やはりスマハマ・ワイドファラオあたりが有力と見て良さそうです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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