スマートフォン版へ

【エリザベス女王杯】オークス馬vs秋華賞馬

  • 2019年11月05日(火) 12時00分

調べてみると差は小さい?


 エリザベス女王杯が古馬に開放されたのが1996年。同年に秋華賞ができた。今年はオークス馬と秋華賞馬が人気を分けるエリザベス女王杯だが、過去のオークス・秋華賞優勝馬はどちらがエリザベス女王杯では走っているのだろうか? 両方を勝っている馬についてはそれぞれでカウントする。

 まずはオークス馬。その年出走したケースでは[1-2-2-8]。ただし着外のうち1つはカワカミプリンセスの1位入線降着である。回収率は単30%・複54%。

 3歳もしくは4歳時に出走したケースでは[2-3-5-17]で単31%・複57%。5歳時以降も含めると[3-4-7-20]で単36%・複63%。

 続いて秋華賞馬。その年出走したケースでは[3-2-1-7]。こちらもカワカミプリンセスの降着がある。回収率は単53%・複63%。

 3歳もしくは4歳時に出走したケースでは[5-2-4-12]で単62%・複78%。5歳時以降も含めると[7-4-6-15]で単77%・複91%。

 回収率を含めて単純に比較すると、後でGIを勝った秋華賞馬のほうがいい。ただ1番人気時成績だとオークス馬[0-4-3-1]・同3歳時[0-2-2-1]に対して秋華賞馬[2-2-1-6]・同3歳時[2-1-1-4]。ともに着外のうち1つはカワカミプリンセスの降着なので、それを1着扱いにしてしまうとオークス馬[1-4-3-0]・同3歳時[1-2-2-0]、秋華賞馬[3-2-1-5]・同3歳時[3-1-1-3]になる。

 今回どちらが1番人気になるかは分からないが、2番人気で崩れたのは両方ともメイショウマンボの4歳時のみ。つまりオークス馬か1〜2番人気レベルだとほとんど馬券の対象にはなる、秋華賞馬は3番人気以下時も含めるとオークス馬を上回るが、1番人気での大敗もあるということになる。どちらを取るかは絶対にこちらという話ではなく、それぞれの好みによることになるだろう。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング