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【エリザベス女王杯】今年は軽い馬場が得意な馬に妙味がある

  • 2019年11月05日(火) 18時00分
馬場虎太郎

2018年は逃げ粘るクロコスミアをゴール前でクビ差捉えたリスグラシューが勝利


「ウマい馬券」で4年連続プラス収支(回収率100%超)を叩き出す馬場虎太郎氏が、トラックバイアスをもとに馬場を分析。その結果をベースに週末のレース傾向を展望し、主に日曜メインレースの「注目の1頭」を紹介していく。


今週は天気よく「軽め」の馬場を想定


 先週まで今秋の京都芝は、ほとんどの開催日が雨の影響をうけたなかでの開催。私が独自に判定する馬場コンディションでは開幕週を除いて「稍重い〜重い」で推移していた。
特に10月12日(土)は開催中の降水量が非常に多かったことにより、稀に見る重い馬場コンディションだった。

 そして先週からはBコース替わり。水曜以降の降雨がなかった。今秋の開催の中では最も雨の影響をうけない乾いた状態。「軽め」の馬場コンディションで行われた。

 今週の京都も週中、週末ともに天気予報は良好。

 Bコースの開催を1週は消化したが、引き続き今週も「軽め」の馬場コンディションでの開催が想定される。

前走は負けて強しの競馬


 過去4年のエリザベス女王杯は4回のうち3回が「稍重い」の馬場コンディションで行われており、「稍軽い」で行われたのは2016年。今年はこの年に近い馬場コンディション、状況になりそうだ。

 2016年はトラックバイアス「超前有利」と判定。逃げたブービー人気のプリメラアスールが5着に健闘。12番人気で2着のシングウィズジョイも最初のコーナーを4番手、3コーナー時点では3番手の追走。スローペースだったこともあるが、人気薄の先行馬が恵まれた。

 今年のエリザベス女王杯出走予定馬のなかではラッキーライラックの巻き返しに期待したい。

 前走の府中牝馬ステークスはトラックバイアス「内有利・差し有利」。台風の影響をうけて開催が順延になった週。

 土曜の豪雨が残り、当日の降雨によって「道中は内」を追走していた馬。展開と馬場は「後方待機馬」が恵まれた。

 外枠からの前で追走して早めに進出する競馬をしたラッキーライラックには厳しい競馬だった。3着には敗れたが強い競馬。持久力の高さを示した。

 また、府中牝馬ステークスの馬場コンディションは「標準」。過去の戦歴から、馬場コンディションが「標準〜重い」だった際のパフォーマンスが低い馬。

「軽め」の馬場でパフォーマンスを上げる馬。今回想定される「軽め」の馬場コンディションは向く。高い持久力を最大限に発揮できそうだ。

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トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

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