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【エリザベス女王杯】ノーザンテーストとクラシックが行われない距離巧者に注目

  • 2019年11月09日(土) 19時00分

非根幹距離や海外でパフォーマンスを上げる血統向きのレース


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 ここ数年のエリザベス女王杯で注目の血統はノーザンテーストの血を持つ馬。

 2016年12番人気2着のシングウィズジョイも母母父ノーザンテースト。2013年5番人気3着アロマティコも母母父ノーザンテースト。2012年7番人気1着レインボーダリアは母父ノーザンテースト2年連続で9番人気2着だったクロコスミアもノーザンテーストの血を持ちます。

 ノーザンテーストはサンデーサイレンスがやってくる前のJRA競馬では「主流血統」でした。しかし、サンデーサイレンス、そしてキングマンボ系の台頭により父系としては「非主流系統」に追いやられてしまいました。

 しかしノーザンテーストの血には「古馬になっての上昇度」と「ノーザンダンサー系が強いレースへの相性の良さ」という強みがあります。これがエリザベス女王杯で活きるのです。

 ラッキーライラックの父はオルフェーヴル。ノーザンテーストの血を持つステイゴールドの産駒。母系はステラマドリッドの牝系。

 同一族に天皇賞秋で3着のアエロリット。軽い馬場が得意な一族。

 前走のアイルランドT府中牝馬Sはタフな馬場。今週末の京都の馬場は軽い馬場でパフォーマンスを上げる馬に走りやすい馬場になりそう。そうなれば、前走以上に馬場は合います。

 ウラヌスチャームは父ルーラーシップ。ノーザンテーストの血を持つ馬。自身の現役時代も、G1勝利は、欧州指向の血統が走る海外のG1。エリザベス女王杯同様。クラシックが行われない距離の宝塚記念で2着、有馬記念で3着。重賞での連対実績は、エリザベス女王杯同様クラシックG1が行われない1800m。クラシックが行われない非根幹距離の方が得意な馬。

 センテリュオは母系にノーザンテースト。クラフテイワイフの一族。同一族にカンパニー、トーセンジョーダン。いずれも京都の芝G1で連対実績。

 そして、全兄弟のトーセンスターダムはJRAでの重賞勝利はいずれも芝1800m。エリザベス女王杯同様400mで割れない「非根幹距離」さらにオーストラリアでG1を2勝。

 去年の勝ち馬リスグラシューもオーストラリアでG1を勝ったように、非根幹距離や海外でパフォーマンスを上げる血統は当レース向き。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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