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【マイルCS】8枠がよく走っている京都芝1600m外回り

  • 2019年11月12日(火) 12時00分

最近の馬場は内枠有利の印象だが、データ上では...


 先週のエリザベス女王杯は2番枠のラッキーライラックが優勝。6番枠から逃げたクロコスミアが2着で、内寄りの枠に入った馬がそれを生かす結果になった。

 最近は馬場が良くなったので、内枠のアドバンテージが増し、外枠が不利になっているイメージがある。今年はダービーが内枠先行馬の優勝だったし、安田記念では外枠に入った人気馬が、スタート直後の不利はあったにせよ勝てない結果になった。それが印象に残っていることもあり、内枠はプラス、外枠はマイナスというイメージを筆者自身も持っていた。

 しかし実際に集計してみると、そうでもなかったりする。マイルCSが行われる京都芝1600m外回りを例に取り、2017年以降の枠番別成績を見てみよう。枠番別にするのは少頭数時を考えると良くないのだが、コンパクトにまとめるためにそうさせていただいた。

回収率向上大作戦


 1〜7枠に極端な差はないが、8枠は勝率・複勝率・回収率ともに高い。対象期間内にマイルCSと同じCコース利用は17レースあったのだが、8枠は[8-2-2-24]で勝率22.2%・複勝率33.3%。回収率は単198%・複106%だった。マイルCSでは15、16、17年に外枠馬が勝っているが、過去10年では単68%・複35%とそう走っていない。ただ、入る馬によっては敢えて狙う手もあるように思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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