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【エリザベス女王杯】スミヨンで1馬身変わる!? 初動スピードを支えるヒジの位置/佐藤哲三

  • 2019年11月14日(木) 18時01分
哲三の眼

▲2歳女王復活!ラッキーライラックがエ女王杯V (c)netkeiba.com


先週のエリザベス女王杯でラッキーライラックの強烈な末脚を引き出したクリストフ・スミヨン騎手。思い切った進路取りとダイナミックなアクションで逃げるクロコスミアを土壇場で捕らえ、2歳女王復活を演出しました。今回は同レースをサンプルに、哲三氏が「わがままな騎乗」と評すパワフルなフォームに隠された秘密を解説!(構成:赤見千尋)

抜群の巧さ! スミヨン騎手の「わがままな騎乗」


 エリザベス女王杯は3番人気だったラッキーライラックが内ラチ沿いを鋭く伸びて差し切り勝ち。2歳時の阪神ジュベナイルフィリーズ以来のGI勝利となりました。

 4歳の秋はベースがしっかりと出来上がって来る時期で、今回は調教過程からこれまでとは違っていました。(クリストフ)スミヨン騎手の騎乗は馬にパワフルさが出てくるように感じるのですが、ラッキーライラックの下地がしっかり出来ていたこともあって、今回のような走りが出来たのではないかと感じます。

 それにしても、スミヨン騎手の騎乗はさすがでしたね。特に古馬の中距離戦においては抜群の巧さではないでしょうか。ちょっと乱暴な言葉になりますが、スミヨン騎手は「わがままな騎乗」だと思っていて。わがままというか、“自分自身をしっかりと出してくる騎乗スタイル”なんです。

 スミヨン騎手の道中の抑え方というのは、

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1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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