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マイルCSは年明け以降の戦績が重要

  • 2019年11月16日(土) 20時00分
 前回11月10日のWIN5は897万1910円の配当で決着。1レース目の奥多摩S(東京10R)を単勝オッズ26.7倍のライラックカラーが、4レース目のオーロC(東京11R)を単勝オッズ21.5倍のテトラドラクマが制し、それなりの高額配当となりました。

 ちなみに、東京の2レースが荒れるというのはなかなか珍しいパターン。2019年に施行された前々回11月3日までのWIN5対象レースを集計してみると、単勝オッズ20倍以上の馬が優勝を果たしたレースの割合は、わずか7.1%(42レース中3レース)に過ぎなかったのです。

 これは0.0%(8レース中0レース)だった札幌に次いで低い数字。「東京は荒れにくい」というイメージが、前回11月10日の配当に影響した可能性もあります。

 なお、前回11月10日も含めたうえで集計すると、この割合がもっとも高い競馬場は小倉(21.4%)で、2位が阪神(20.6%)、3位が中山(17.1%)。5回中山と5回阪神が開幕する再来週以降は、超高額配当での決着を警戒しておくべきかもしれません。

 明日11月17日のWIN5は総出走頭数が73頭、総組み合わせ数が58万7520通り(土曜12時現在)。2レース目の嵯峨野特別(京都10R)が9頭立てとなった一方で、残る4レースはいずれも15頭立て以上の多頭数となりました。

◆福島民友Cは前走の出走頭数が明暗を分けそう

 1レース目は3歳以上3勝クラス、ハンデキャップ競走の晩秋S(東京10R)。前走で2着に好走したアシャカトブらが上位人気グループを形成すると思います。

 2レース目は3歳以上2勝クラスの嵯峨野特別(京都10R)。実績上位の各馬に加え、昇級初戦のダンスディライトも注目を集めそうです。

 3レース目は3歳以上オープンの福島民友C(福島11R)。休養明け2戦目のショーム・ジョーダンキング、2連勝中のスワーヴアラミスあたりが人気の中心でしょう。

 4レース目は3歳以上オープン、ハンデキャップ競走の霜月S(東京11R)。比較の難しいメンバー構成ですが、前走のプロキオンSで2着となったミッキーワイルドに支持が集中するかもしれません。

 5レース目は3歳以上GIのマイルCS(京都11R)。土曜12時の時点ではダノンキングリー・ダノンプレミアム・インディチャンプが人気を集めていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2019年11月17日版]

1位 京都11R 14.ダノンプレミアム
2位 京都10R 5.ダンスディライト
3位 東京11R 3.ゴライアス
4位 東京10R 15.アポロテネシー
5位 福島11R 3.ショーム
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 福島11R 14.ノーヴァレンダ
7位 福島11R 1.ローズプリンスダム
8位 東京10R 11.アシャカトブ
9位 東京11R 11.ミッキーワイルド
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 京都10R 4.バイオスパーク
11位 京都11R 1.ダノンキングリー
12位 福島11R 7.ジョーダンキング
13位 東京10R 6.ジュンスターホース
14位 東京11R 1.スマートダンディー
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 京都10R 2.マイネルズイーガー
16位 京都11R 12.モズアスコット
17位 福島11R 9.スワーヴアラミス
18位 福島11R 4.コスモカナディアン
19位 東京10R 3.ミッキーポジション
20位 東京10R 9.アドラメレク
21位 東京10R 4.フリーフリッカー
22位 東京11R 8.ドリュウ
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 東京11R 4.タマモカトレア
24位 京都10R 9.ジャーミネイト
25位 京都11R 5.インディチャンプ
26位 京都11R 11.カテドラル
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目のマイルCS(京都11R)は臨戦過程を素直に評価したい一戦。「前走の着順が8着以下だった馬」は2013年以降[0-0-0-33]、「前走の出走頭数が11頭以下だった馬」は2013年以降[0-1-0-10]と、それぞれ苦戦しています。

 また「“同年、かつJRA、かつGI・GII、かつ出走頭数が16頭以上のレース”において5着以内となった経験がない馬」は2013年以降[0-1-1-50]。少頭数のレースやGIII・オープン特別のレースを主戦場としてきた馬は過信禁物と見るべきでしょう。

 注目はやはりダノンプレミアム。「“同年、かつJRA、かつGIのレース”において5着以内となった経験がある馬」は2013年以降[6-4-3-27]と比較的堅実です。

 3レース目の福島民友C(福島11R)も臨戦過程がポイント。「前走の出走頭数が14頭以下だった馬」は2015年以降[1-1-0-24]と安定感を欠いていました。

 また「馬齢が6歳以上だった馬」も2015年以降[1-1-0-27]といまひとつ。今年はショーム・ノーヴァレンダあたりをマークしておくべきだと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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