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【世界No.1ジョッキー】ランフランコ・デットーリは一体何がスゴいのか?/後編

  • 2019年11月19日(火) 20時59分
海外競馬通信

▲96年シングスピールでジャパンC初制覇(撮影:下野雄規)


完成した騎乗フォームで日本GIを席巻


 デットーリの日本での象徴的なレースといえば、マグニフィセント・セブンを達成した96年の秋、ジャパンCが挙げられる。騎乗していたのはシングスピール。

 先行勢から勢いをなくした馬が徐々に脱落。残り400mを切ったあたりから、その年の凱旋門賞馬エリシオなども含め4頭が横一線となっての追い比べ。残り200mを切ると、日本の牝馬ファビラスラフインとシングスピールが馬体を併せての叩き合いとなり、まったく並んでのゴール。写真判定でハナ差の決着にはなったのだが、デットーリはゴール直後に高々と右手を上げ、勝利をアピールした。特筆すべきは、直線半ばから右ムチを入れ続けてもほとんど状態がぶれないデットーリの騎乗フォーム。4頭並んだ外のストラテジックチョイス鞍上のリチャード・クィンが上体を上下に大きく動かしながら追っているのとは対照的だった。

 さらに2002年、デットーリはジャパンCダートを日本のイーグルカフェで、ジャパンCをイタリアのファルブラヴで制した。この年は東京競馬場のスタンドと馬場が改修中のため、ジャパンCダートは11月23日(土)に中山ダート1800mで、ジャパンCは翌24日(日)に中山芝2200mで実施された。両レースを勝ったことによって、デットーリは史上初の

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