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チャンピオンズCはJRAの直線勝負に強い馬を狙う

  • 2019年11月26日(火) 18時00分
馬場虎太郎

2年前はゴールドドリームが差して勝利


このコラムをお楽しみいただいた後は馬場虎太郎の予想をチェック! 考え抜いた最終決断をウマい馬券にてレース当日までに公開予定!
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JRAと地方のダートの違いに着目してみる


 過去4回のチャンピオンズカップは全ての年を私独自の馬場コンディションでは「標準」

 勝ちタイムも、3年連続で1分50秒1。2015年も1分50秒4。馬場は安定していて、今年も似たような馬場コンディション、状況になりそう。

各年のトラックバイアスを振り返ると
2015年「内有利・差有利」
2016年「 ・超差有利」
2017年「外有利・ 」
2018年「内有利・ 」

 過去4回で3着内に好走した12頭のうち半数以上の7頭が最初のコーナーを6番手以下で通過した馬。「後方」からの差しが届きやすい。

 ダートのレースは先行有利も多い。前走は差すレースで力を出せなかった馬の巻き返しを狙いたい。

 ゴールドドリームはこれまで21戦のキャリアがあるが、JRAのダートでは10戦して6勝。連対を外したのは1回のみ。

 一方「JRA以外」のダートは11戦して5回連対を外している。

 ゴールドドリームは「差しが決まりやすいJRAのダート」が得意。逆にJRA以外の差しが決まらないダートが苦手な馬なのだ。

 最近のJRAのダートはさらに走りやすい状態になっている。

 管理が行き届き、グリップ性が高く、直線で推進力を発揮できる「馬場」が多い。

 対してJRA以外の地方競馬のダートは、同じ砂厚だったとしても、砂質そのものが異なる。砂の摩耗がJRAよりも激しく、JRAほどの管理体制もない。(これは仕方のないことではある)

 JRAのダートがきれいな「砂」であるとすれば、地方競馬のダートは「泥」に近い。と言っても過言ではない。

 泥に近いダートは砂に比べて滑る(グリップ性がない)。JRA以上にパワーが要求される。

 そしてゴールドドリームは「JRAの砂」の方がスピードを発揮できる馬なのだ。

 同馬が唯一、中央のダートで連対を外したのは2016年の当レース。

 当時のレースは、外枠から流れに乗に行く競馬をした馬が最も不利。ゴールドドリームはその競馬を強いられた。さらに、中2週と間隔を詰めたローテーションの影響で疲れが残っていた。このレース以降、ゴールドドリームは差す形を確立。国内では放牧を挟んでの出走を続けており、当時の不安は払拭されている。

 2017年に当レースを制した際には8番人気の人気薄。当時も前走は今年と同じく地方の南部杯に出走。5着に敗れていた。

 今年は人気薄にはならないだろうが、「前走の内容が悪い」と大いに書き立ててもらえれば、それだけ馬券はおいしくなる。

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トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

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