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秋競馬に世界的名手が集結。2歳GIもワールドクラスの戦いに!(辻三蔵)

  • 2019年11月26日(火) 18時00分

2歳時に外国人騎手に刺激を受けると…


 今年の秋競馬ではスミヨン、マーフィー、ムーア、ビュイック、デットーリ騎手が短期騎手免許取得。世界のトップジョッキーが集結したジャパンカップ(GI)は、マーフィー騎手騎乗のスワーヴリチャードが優勝。欧州の若き天才がJRAGI初制覇を達成。

 印象的なのはマーフィー騎手がレース後のインタビューで「枠順を見て有力馬の中から、カレンブーケドールについて行くことを選択した」と話したこと。

 マーフィー騎手は昨年暮れ、カレンブーケドールに騎乗し、初勝利を挙げた。能力の高さを感じ取り、強敵と認めて真っ向勝負を挑んだ。

 思い出すのは1997年ジャパンカップ。キネーン騎手騎乗のピルサドスキーがエアグルーヴにクビ差競り勝った。キネーン騎手はエアグルーヴに阪神3歳牝馬S(2着)で騎乗経験があり、その強さを肌で知っていた。

 2歳戦では将来の有望株を世界的名手に託し、可能性を大きく広げる。

 今秋の東京スポーツ杯2歳S(GIII、東京芝1800m)は、ムーア騎手騎乗のコントレイルが圧勝。着差の5馬身は、サダムパテック(2012年マイルCS1着)の3馬身半を凌ぐレース史上最大着差。

 勝ち時計の1分44秒5は、イスラボニータ(2014年皐月賞1着)が保持した2歳コースレコードを1秒4上回った。しかも前開催に行われた毎日王冠(1着ダノンキングリー)と0秒1差なのだから、規格外の強さを引き出した。次走は12月28日(土)ホープフルS(GI、中山芝2000m)に出走予定。無傷の3連勝でのGI制覇に期待がかかる。

 そのムーア騎手は12月15日(日)朝日杯フューチュリティS(GI、阪神芝1600m)でサリオスに騎乗予定。サリオスはサウジアラビアロイヤルC(GIII、東京芝1600m)を1分32秒7の2歳コースレコードで完勝。ダノンプレミアム(2017年朝日杯フューチュリティS1着)が保持した記録を0秒3上回った。初騎乗のムーア騎手がどんな競馬を見せるのか、非常に楽しみだ。

 12月8日(日)阪神ジュベナイルF(GI、阪神芝1600m)ではビュイック騎手がゴドルフィン所有のウーマンズハートに騎乗予定。ウーマンズハートはデビューから無傷の2連勝で新潟2歳S(GIII)制覇。

 ビュイック騎手は、ドバイのモハメド殿下率いる馬主組織ゴドルフィンの主戦ジョッキー。同日に行われる香港国際競走よりも日本滞在を優先。ウーマンズハートでGIを勝つことが来日最大のミッションだ。

 ただし、個人的に気になるのは2歳時に外国人騎手に刺激を受けると、やみつきになる馬がいること。

 ギベオンは新馬戦(C.デムーロ)、フリージア賞(ルメール)を外国人騎手で2連勝。重賞での好走歴も、毎日杯2着(バルジュー)、NHKマイルC2着(M.デムーロ)、中日新聞杯1着(C.デムーロ)と外国人騎手に集中。

 外国人騎手の騎乗成績[3-2-0-0](勝率60%、複勝率100%)に対して、日本人騎手の騎乗成績[0-0-0-5]。これほど相性が明確になる馬は珍しい。

 11月30日(土)阪神11RチャレンジC(GIII)ではデットーリ騎手が騎乗予定。世界ナンバーワンジョッキーを背にハイパフォーマンスを発揮できるか大いに注目だ。

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