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【ジャパンC】「一番の好騎乗は津村君」勝ち馬の仕掛けを遅らせたナイスブロック

  • 2019年11月28日(木) 18時01分
哲三の眼

▲O.マーフィー騎手がジャパンCでJRAのGI初勝利(撮影:下野雄規)


昨年の大阪杯を勝利して以降、苦杯を喫していたスワーヴリチャードがO.マーフィー騎手の導きで完全復活! 陣営の懸命な創意工夫と仕上げが後押ししたものの、そこで期待を裏切らず勝ち切ったことを評価します。ただ哲三氏が“一番の好騎乗”として挙げたのはカレンブーケドールの津村騎手。「スワーヴとの勝敗は地力の差」とし、その理由を解説します。(構成:赤見千尋)

「あのコンビでGI制覇するところを見たい」


 先週は土日ともに道悪での競馬でした。その中でヨーロッパを主戦場としているジョッキーたちがかなり結果を出しましたよね。イギリスやフランスは晴れることがあまりなく、曇りが多い地域です。常に重めの馬場で開催することが多く、先週の競馬でも、僕らが感じるような『道悪が上手い馬、下手な馬』というところとは別の捉え方をしているように思いました。

 ジャパンカップもそうで、勝ったスワーヴリチャードは道中からラチ沿いを進み、最後の直線も最内を突いて伸びて来ました。スワーヴリチャードが道悪を上手にこなしたということもありますが、内枠のワグネリアンよりも道中で内に入れたというのは、僕は好判断だったと思います。おそらく内の方が馬場は悪かったはずですが、それを怖がらずに馬を信頼して、馬場のことよりも勝てるポジショニングをという選択だったのではないでしょうか。

 今回(オイシン)マーフィー騎手はテン乗りでしたが、僕の個人的見解では

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1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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