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渡豪して早4カ月「ほぼ毎日競馬に乗せていただいています!」

  • 2019年11月28日(木) 18時01分
ブレイキングドーン

▲調教で毎日乗っている馬がレースで勝利、記念写真に参加した富田騎手


8月7日からオーストラリアで長期武者修行を敢行している富田暁騎手(栗東・木原一良厩舎)の連載コラム。オーストラリアでの生活も早4カ月。最近はほぼ毎日競馬に乗れていて、念願のメトロデビューも果たしました。充実の生活ぶりと、今の課題を語ります。

※このコラムは無料でお楽しみいただけます


やっとスタートラインに立てたような気持ち


 netkeibaをご覧のみなさん、こんにちは。富田暁です

 もうすぐ11月も終わろうとしています。気候は暑いのに、街はすっかりクリスマスムード。こんなクリスマスは今まで経験したことがないので、すごく変な感じです(笑)。

 また、こちらにきてから4カ月が経とうとしていますが、時間が過ぎるのは本当にアッという間で、英語がなかなか上達しないことに焦りも感じています。

 いっぽうで、ここ最近はありがたいことに、ほぼ毎日競馬に乗せていただいています。これまでは毎回、車で2〜4時間くらいかけて騎乗先の競馬場に行っていましたが、最近は近場の競馬場で乗る機会が増え、移動が少し楽になりました。

 先週の金曜日は、初めてムーニーバレー競馬場で乗ることができ、これが僕にとって記念すべきメトロ初騎乗となりました。(オーストラリア競馬は、メトロポリタン、プロヴィンシャル、カントリーとランク分けされており、メトロポリタンはシティ周辺の大きな競馬場で行われる開催。グレードの高いレースが行われ、トップジョッキーが集まる)

 メトロデビューまで3カ月かかってしまいましたが、僕にとってはすごく大きな一歩で、やっとスタートラインに立てたような気持ちです。

 結果を出すことはできませんでしたが(TIFFANY'S LASS・7着)、こちらにきたからにはメトロクラスで勝てるジョッキーになりたいと思っていたので、本当に本当に大きな一歩です。

 また、その日は僕が調教で毎日乗っている馬も出走していて、応援にも全力投球! 結果は勝利でとてもうれしかったのですが、やっぱり僕はジョッキーなので、その背中に乗っていたかった…という悔しさも。(※上記写真が記念撮影時)

 改めて、こういう大きなところで任せてもらえるようなジョッキーにならないとと思いましたし、この悔しさをバネに、また頑張ろうという気持ちにもなりました。

 最近は、2着や3着のレースが続いていて、気持ちがモヤモヤしています。たとえ上手く乗っても2着では名前は出ませんし、やっぱり結果がすべてです。

 今週は毎日競馬がありますし、なかにはメトロでの騎乗もあるので、しっかり結果を残して波に乗れるように頑張ります!

ブレイキングドーン

▲2着の時に判定写真「やっぱり結果がすべてです」

1996年12月11日、茨城県生まれ。2017年にデビュー(栗東・木原一良厩舎)。同期は木幡育也、武藤雅、横山武史、川又賢治。一度は高校に進学入学するも競馬学校受験を決意。2度目の受験で合格。2018年、仏の若手騎手招待レースにJRA代表で参加。

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