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今年の阪神JFで買えるのは、不利な展開で勝ち続けた馬

  • 2019年12月03日(火) 18時00分
馬場虎太郎

昨年は4角16番手から追い込む形でダノンファンタジーが勝利


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今年も実力馬が外を回せば順当に力を発揮


 開幕週だった先週の阪神は、芝は路盤の状態も良好。馬場コンディションも軽く、レコードも更新される馬場。今週末も月曜時点の天気予報通りであれば、先週同様「軽い」馬場コンディションになるだろう。

 軽めの馬場コンディションで行われた際の阪神芝外回り1600mは、JRAでも屈指のフェアな馬場状況になる。実力が反映されやすい。道中はスムーズに走り、優れた末脚を発揮する馬が走る。馬のリズム重視で運べる外枠の方がリスクが少ない。

 過去の阪神ジュベナイルフィリーズも「軽い馬場」の際は「外枠」が走りやすく「末脚」のしっかりした馬が走りやすい馬場だった。たとえば、軽い馬場だった2017年も外枠の差し馬が順当に力を発揮。良好なコンディションだった2018年も差し馬が走りやすかった。

 今年も末脚に優れた馬が外を回せば順当に力を発揮する。配当も順当になるだろう。

 ウーマンズハートは過去の2戦も結果を出している。そして、近2走も「トラックバイアス」が恵まれたわけではない。

 新馬戦はトラックバイアス「超前有利」。新馬戦特有の超スローペースで先行馬有利。逃げていたマルターズディオサは後に2連勝する強い馬。並の差し馬では、負けていただろう。

 それを裏付けるのは、ウーマンズハートが出ていた新馬戦で「後方」から脚を余していた「差し馬」が次走以降で続々と走ったこと。同新馬戦で6番手から1.1秒差に敗れたアミークスは次走未勝利戦を圧勝。7番手から2.0秒差の6着だったシンハリングも次走で未勝利戦を勝利。特別戦でも僅差2着。このことは、ホームページでも書いているように、アミークス、シンハリングの次走を買って馬券で儲けることも実に簡単だった。

 もう一度書くが、ウーマンズハートの新馬戦はレベルの高いメンバー。差し馬が不利な流れを8番手から追走。3馬身半も抜けだして圧勝したのである。抜けた才能だからこそできた芸当だ。

 続く新潟2歳ステークスも、トラックバイアスは「前有利」。ペース遅く着差がつきづらいレースでも余裕の手応えで勝利した。

 人気にはなるだろうが、人気に応えるか、それ以上のパフォーマンスを発揮することだろう。

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トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

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