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【阪神JF 追い切り】先々を見据える素質馬が集結!抜きん出るのはどの馬か、追い切りを徹底解説!

  • 2019年12月04日(水) 18時00分

今回もこの馬が主導権を握るレースになる


 今週は阪神ジュベナイルフィリーズ。2016年2着のリスグラシュー、2017年1着ラッキーライラックの2頭は古馬になってからもG1を勝ち、牡馬相手でも素晴らしいレース内容を見せてくれています。ちょっと気は早いですが、今年の出走馬の中にはそれくらいのスケール感がある馬がいるのかどうか、そのあたりも気になるところです。

 馬券的には58キロのコパノキッキングの扱いが鍵を握りそうなカペラSと前走重賞で掲示板に載った馬が1頭しかいない中日新聞杯が面白そう。特に中日新聞杯は過去3年で単勝7番人気以下の人気薄が2頭3着以内に入った年が2回。波乱前提の予想もアリかも知れませんね。

【阪神JF/リアアメリア】

 レースぶり、または追い切りでの走りを見ていると頭を上げるシーンがあるので、これを「折り合いが難しい」と解釈する方がいるようです。私自身もそう捉えていましたが、新馬戦が終了した後、シルクホースクラブの会報のコラムを書くために片山裕也調教助手にお話しを聞くとそうでないことが分かりました。確かに、折り合いを欠いてあれだけ凄い脚を使えるわけがないので、この見方は普段の追い切りでも役立つようになりました。

 その見方についてはさておき、今回の調教内容。前走後も在厩調整をしていることもあり、追い切り本数は十分に足りています。圧巻だったのは1週前のCW追い切り。テンからそれなりのラップを踏んでいきましたが、それを楽々と走って見せましたし、仕掛けてからの反応は過去の追い切りで最も鋭いものになりました。一戦ごとに迫力が増してきた印象で、もともと完成度の違う馬だとは思っていましたが、現状でも他との差はかなりあると思います。

リアアメリア

群を抜いた完成度を誇るリアアメリア


【阪神JF/ウーマンズハート】

 調教欄をご覧いただければお分かりのように、かなり早い時期から栗東で乗り込んできました。そんなこともあり、中身がしっかり出来ているんだろうと推測できる力強い動きを見せており、1週前追い切りのCWでも3頭併せの外を回りながら、素早く前を捕まえようとする脚力は見事です。

 最後の直線で追い出してから即座に相手を突き放せなかった部分については、それまで我慢させられていたことから、次の行動へ移すまでのタイムラグというように見ています。この動きに関しては、追い出しを待つ余裕があるということだと思います。だから我慢させれば、それだけ脚をためて走ることができるタイプなのは間違いありません。このあたりをジョッキーがどう判断して乗るのか、これがポイントだと思っていましたが、最終追い切りの動きを見ると、ジワッと前を捕まえる戦法で大丈夫、そんな判断ができた動きのような気がします。

ウーマンズハート

早い時期から乗り込みを重ねているウーマンズハート(12月3日撮影)


【阪神JF/クラヴァシュドール】

 前走後が在厩調整ということで、追い切り本数がしっかりという感じ。その分というわけではないと思いますが、1本あたりの時計自体はさほど速くありません。ただ、この馬の場合、レースでも一気に加速するタイプというよりは、うまく先行して、折り合って、最後に後ろが追いつけないようにまとめる。そんな古馬みたいなレースをできるところが同厩リアアメリアとは対照的なタイプと言えるでしょう。

 1週前のCWでも前半遅いペースで先行して、最後は仕掛けられてからきっちりと反応していました。最終追い切りはCWで半周してからの坂路単走でしたが、馬場中央をまっすぐ駆け上がり、ゴールへ向かって加速できました。最後の最後は少し右ラチ寄りになりましたが、これは2歳牝馬ですから当然のこと。今回もこの馬が主導権を握るレースとなりそうです。

クラヴァシュドール

古馬のようなレースぶりが強みであるクラヴァシュドール(11月28日撮影)


【阪神JF/レシステンシア】

 デビュー前から坂路での動きが目立っていたため、新馬勝ちするだろうとは思っていましたが、実戦ではコーナーで外へ膨れるアクシデントがありながらの勝利。同じ距離でも外回りになった前走は速いペースにスピード負けすることもなく、先行して押し切る強いレース内容でした。

 それだけにここでも人気上位になることは納得。坂路での1週前追い切りは2歳牝馬らしからぬ、安定した走りで後半2Fが12.1秒、11.9秒。これだけでも驚いていましたが、最終追い切りはなんと12.0秒、11.9秒。ラップの踏み方がここまで安定してくると過去2戦以上のパフォーマンスを期待したくなります。

レシステンシア

過去2戦以上の動きを期待させるレシステンシア(12月3日撮影)


【阪神JF/ルーチェデラヴィタ】

 この舞台と同じ阪神マイルを勝っていますから、巻き返しがあっても不思議ではないコスモス賞勝ち馬。ただ、デビュー戦の勝ち時計と前走が5番手から上がり33.9秒を使いながら6着と前から順位を落としたあたりに瞬発力勝負で分が悪いところを見せたような気がします。

 この中間も坂路でしっかり時計を出し、後半2Fは常に12秒台を踏む堅実さ。ただ、走りのフットワークを見ていると、いかにも時計を要する馬場で力強く走れそうなフットワーク。時計が速い今の阪神芝で勝ち時計が1分34秒前後のレースになった時への対応力はキャラクターとして備わっていないような気がします。

◆次走要注意

・11/30 葉牡丹賞【グランデマーレ】(2人1着)

 ハナを主張してくれる馬がいたのはよかったと思いますが、勝負どころではすでにこの馬がターゲットになる形。残り1000mから11秒台のラップを踏んだこともあって、最後はさすがに止まりましたが、後ろもほとんど止まっています。そういった流れに持ち込むことがこの馬の強みだと思いますし、今後もそんなレースで結果を出すはずです。

[メモ登録用コメント] [芝中距離]最終追い切りでラスト1F最速ラップなら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・カペラS【コパノキッキング】

 ウマい馬券で本命を打つかは別として、今の栗東でこの馬の追い切りを見ることが最も気持ちがワクワクします。そのくらい、見ていて気持ちがいい動きをしてくれます。4日のCWでは遅いラップに見えて、意外と時計が出ていましたから、ちょうどいい感じに仕上がったという印象です。

コパノキッキング

ワクワクさせる追い切りを見せたコパノキッキング



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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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