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【朝日杯FS】佐藤哲三が出走予定10頭を馬体診断

  • 2019年12月10日(火) 18時01分
佐藤哲三

▲騎手時代には馬の素質を見抜き、育てることに定評のあった哲三氏が朝日杯FS出走予定馬を馬体診断!


 2歳王者決定戦・朝日杯FSの出走予定馬10頭を、佐藤哲三元騎手が馬体診断!エスポワールシチーの素質を未勝利時代から見抜き、のちに同馬とのコンビでGI・JpnIを7勝するなど、名伯楽な一面もある哲三氏。また、彼自身のGI初制覇は朝日杯3歳S(当時)でもありました。若駒の相馬眼に優れる哲三氏の注目馬は?
(構成:赤見千尋)


哲三氏の馬体の見方
 僕の馬体の見方は、おそらく他の方と違うと思いますが、肩を重視しています。馬の中心であるキ甲(首と背の間の膨みの部分)に近い、肩と前脚の動きをイメージして、連動性が高い、ロスが少ない回転を考えながら、その馬にはどんなレースが合うのか想像していきます。

ウイングレイテスト

美浦・青木孝文厩舎 牡2


ウイングレイテスト

▲12月5日撮影


 現状ではまだ胴が短くて腰が高いので、これからまだまだ成長していく体です。クビもまだこれからという感じですが、肩回りはしっかりしていますね。肩からクビにかけてが広く、肩幅があるので安定性を感じます。切れ味勝負というよりも、スピードが持続しやすい体型に見えるし、ある程度の道悪もこなせるのではないかと思います。

エグレムニ

栗東・加用正厩舎 牡2


エグレムニ

▲12月5日撮影


 まだまだ幼い体つきで、丸っこく、俗に言うコロンとした体型。僕の経験上だと、現時点では短いところが合いそうです。バランス感覚に優れている、キズナ産駒らしさを感じますね。今はまだそのバランスが内に集まりやすくなっているように見えるのですが、それは逆に言うと脚を溜めやすいのではないかと。阪神の1600mは縦長にはならないと思いますし、その中でスローペースになったら良さが活きそうです。

サリオス

美浦・堀宣行厩舎 牡2


サリオス

▲12月5日撮影


 背中のラインを見ると、まだキ甲が抜けきっていないので、これからさらに成長すると思いますが、現時点でもすごく重厚感がありますね。距離は2000mくらいまでまったく問題なさそうな体つきです。肩の筋肉の付き方、ラインを見ると、1歩目から連動しやすく、とても効率のいい回転が出来るのではないかと感じます。一見重心が低く見えますが、肩の筋肉の盛り上がりで少し重心が上がっているのではないかと。肩にしっかりと重心を乗せられるので、どんな競馬でも出来そうです。

タイセイビジョン

栗東・西村真幸厩舎 牡2


タイセイビジョン

▲12月5日撮影


 クビの真ん中から

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