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【阪神JF】大ブレイク! 北村友一騎手が秘めるトップジョッキーへの可能性

  • 2019年12月12日(木) 18時01分
哲三の眼

▲リアアメリア敗れる! 北村友一騎手騎乗のレシステンシアが逃げ切りV (c)netkeiba.com


阪神JFは4番人気のレシステンシアが逃げ切りV。鞍上の北村友一騎手はこれで今年GI3勝目となり、まさに大ブレイクの一年になりました。ただ哲三氏は北村友騎手の進化を評価しつつ、まだある伸びしろにも着目。すぐそこに届いているトップジョッキーの座を手繰り寄せるために必要な要素とは?(構成:赤見千尋)

「馬乗りの資質はJRAの中でも上位。あとは…」


 阪神ジュベナイルフィリーズは4番人気だったレシステンシアが逃げ切り勝ち。距離がちょっと長いのではないかと言われていて、僕もそう思っていた一人でしたが、陣営の渾身の仕上げに、北村(友一)君の騎乗意図がすごく合ったレースだったと思います。

 逃げた時はペースが大事みたいに言われることがありますが、僕は正直ペースは速かろうが遅かろうがあんまり関係ないと思っていて。それよりも大事なのは、馬との呼吸、バランスではないかと考えています。

 今回、好スタートを決めて、そこから引っ張り過ぎずに、馬との呼吸が絶妙に合っていたなと。スッと簡単に折り合いをつけたように見えるかもしれませんが、少しでもバランスを崩したり、セッティングを間違えたら、また違った走りになったのではないかと。バランス的にもとてもキレイに乗っていて、そういう乗り方が出来たことがファインプレーだったと感じます。

 全体的な時計は1.32.7のレコードタイムでした。でも上がりは35.2で、僕の理想とする34秒後半から35秒台で勝ち切った。道中少しでも余分に引っ張ったり、スローペースに落とそうとし過ぎたりしたら、この勝ち方はなかったのではないでしょうか。

哲三の眼

▲レコードVも上がりタイムは哲三氏が理想とする34秒後半から35秒台 (c)netkeiba.com


 この馬の中心のバランスにしっかり乗っているので連動性を活かしやすく、無駄な力を使わずに走りやすかったのではないかと思います。

 当日の阪神第2レースを見ていて、「北村君、今日は良く乗れているな」と感じました。そのレースは2着だったのですが

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1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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