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【ターコイズS】波乱に期待のレース展開

  • 2019年12月13日(金) 18時00分

ハンデ戦らしく前半から厳しい流れの接戦に


 9月のこの中山1600mで1分30秒3「55秒4-34秒9」のJRAレコードを樹立したのはトロワゼトワル(横山典弘騎手)。17-18年に連勝したミスパンテール(横山典弘)は、必ずしも同じようなレースを展開したわけではないから、負担重量3キロ増55の今回は同じように果敢な逃げ作戦を打つとは限らないだろう、と考えていたら、引いたのはなんと大外16番枠。強引に行くだろうか。

 もまれるのを嫌い、できればハナを切りたい3歳コントラチェック(C.ルメール騎手)も外の13番。明らかに外枠は有利ではない中山1600mだけに、レース展開(流れ)はますます難しくなった。また、4番までを引いた内枠の4頭は、スタートしだい、外枠の先行型の出方しだいで先手を主張するのもやぶさかではないメンバーとなった。

 平凡な展開予測ではあるが、超ハイペースはないにしても、ハンデ戦らしく前半から厳しい流れの接戦に持ち込まれること必至。波乱に期待していい。

 昨年、このレースを1分32秒8(自身の1000m通過57秒4、上がり35秒4)で2着しているリバティハイツ(父キングカメハメハ)が狙える。レース全体は「前半1000m57秒0-上がり35秒7」の追い込み競馬。巧みに中団のインで脚をタメたミスパンテールに半馬身差されてしまったが、今年も対戦するデンコウアンジュ、フロンテアクイーン、ディメンシオンなどに先着する非常に惜しい2着(10番人気)。先行して早めに動いた馬の中では最先着している。このとき初コースだった。

 10月に1戦し、少し間を空けてここを狙う日程は昨年とまったく同じ。直前の調教の動きは昨年を上回っている。今回が2度目の騎乗になる藤岡祐介騎手は、テン乗りの3走前の安土城Sでインから突っ込む絶妙な騎乗でダイアトニック(続くスワンSも連勝)の首差2着している(6番人気)。牝馬同士で55キロのハンデなら好勝負だろう。全連対5回が1400-1600m、距離はベストだ。

 単・複主力に、もちろん先行馬も押さえるが、差し馬向きの流れとみてシゲルピンクダイヤ、好位差しのオールフォーラヴが相手本線。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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