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【有馬記念】重い馬場になれば大波乱も

  • 2019年12月17日(火) 18時00分
馬場虎太郎

昨年は3歳馬ブラストワンピースが勝利(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規


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軽い馬場で出していたパフォーマンスを発揮できない馬が多数出る!?


 今年の有馬記念は、豪華メンバーが揃った。ただし、豪華メンバーが素晴らしいパフォーマンスを発揮してきたのは今年のGIで多くみられた独特の「軽い馬場」。

 今週末の中山は天気予報が悪い。「重めの」馬場コンディションで行われた場合、「軽い馬場」で出していたパフォーマンスを発揮できない馬も多くなりそうだ。

 今年の古馬混合G1レースを振り返っても「重い〜稍重い馬場」(JRAの発表に頼らない独自判定)で行われた場合、上位人気馬が力を出せない凡戦になった。

 今年の古馬混合G1で「重い馬場」で行われたのは大阪杯とジャパンカップ。どちらも1番人気馬が凡走した。

 過去5年の有馬記念で馬場コンディション「重い〜稍重い」で行われたのは2016年と2018年。

 2016年はトラックバイアス「内有利」と判定。最初のコーナーを4番手以内で通過した馬が1〜3着を独占。4番人気以下で掲示板に載った2頭はどちらも4枠より内。

 2018年はトラックバイアス「差し有利」と判定。最初のコーナーを6番手以下で通過した馬が1〜3着を独占。最も人気薄で3着以内になった馬は二桁位置取り。4番人気以下で掲示板に載った2頭は6枠より外だった。

 2016年と18年では有利な枠順も脚質も異なっていた。しかし「力が出せない人気馬が多かった」ことと「有利な枠と脚質が偏った」ことは同じ。

 重い馬場で行われた今年の大阪杯とジャパンカップも、上位人気馬の多くが力を出せず、内を回った「トラックバイアスに恵まれた馬」が上位を独占した。

 現時点では、有利な枠順、脚質は読みづらいため「重い馬場」が恵まれそうな馬を取り上げる(当日の有利な枠順、脚質はウマい馬券を参考にしていただきたい)

 今年の出走予定馬で「重い馬場」のG1で優勝したのはアルアイン。

 近2走は大敗しているが、どちらもトラックバイアスの不利を受けていた。

 2走前の天皇賞秋は「内有利」のトラックバイアス。大外16番枠から前半出してポジションを取ろうとしたが行ききれず、終始外を通る形になった。

 前走のマイルチャンピオンシップはトラックバイアス「内有利・前有利」。10番枠から押していったが、流れに乗れず、後方の外を通る絶望的な形。

 今年に入ってからはブリンカーを着用していることからも分かる通り、以前に比べてもズブくなっている。今年のレースで記録した上がり3Fタイムは最速で35.0秒。近2走は天皇賞秋のレース上がり3Fが34.3秒。マイルチャンピオンシップが34.2秒。トラックバイアスがまったく合わなかった。

 有馬記念は路盤が改修された2014年以降のレース上がり3F平均が35.5秒。重めの馬場コンディションで行われた2016年は35.9秒。2018年は36.9秒かかっている。

 今年、大阪杯のレース上がり3Fは35.5秒。2015年以降の有馬記念平均と同じタイム。重めの馬場コンディションに加え、有利な枠順に入れば巻き返す。

殿堂入り予想家となった馬場虎太郎の有馬記念予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

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