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【有馬記念】春のクラシックに強い血統とは異なる個性の血統を狙いたい

  • 2019年12月20日(金) 19時00分
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ダンチヒ持ちも好材料


 昨年本命にしたブラストワンピースは有馬記念がG1初優勝。15年に8人気の人気薄で優勝したゴールドアクターも有馬記念が初G1。

 17年の勝ち馬キタサンブラック、16年のサトノダイヤモンドも皐月賞、ダービーは勝てなかった馬。

 ダービー、ジャパンカップ、皐月賞は400mで割れる2000mと2400m。対して有馬記念は400mでは割れない距離。

 競馬で勝つために要求される能力の方向性は一定ではありません。有馬記念は、春のクラシックやジャパンカップと要求される適性が微妙にズレます。よって、皐月賞、ダービーはベストではなかった馬が有馬記念に向くのです。

 加えて、3歳春には完成しないタイプ。いわゆる晩成血統が有馬記念でピークを迎えることも春のクラシックで勝てなかった(出れなかった)馬が有馬記念を勝つことにもつながっています。

 古馬になって伸びシロのある血統。春のクラシックよりも有馬記念向きの血統を狙うべきレースです。

 フィエールマンは、春のクラシックで活躍しているディープインパクトとは母系の趣が異なるタイプ。

 春のクラシックで活躍するディープ産駒は母が米国色の強いタイプが多いのですが、フィエールマンは欧州色、特にフランス色の強い血統。

 春のクラシック二冠には向かない分、有馬には向きます。また、春のクラシックに必要な体力とスピードが間に合わない分、じっくり使っていけば古馬になって伸びる血統。

 ヴェロックスの父はジャスタウェイ。古馬になってG1を勝った馬。母父はドイツを代表するモンズン。産駒のノヴェリストはハービンジャーと同じくキングジョージを古馬になって圧勝(ハービンジャーは昨年の有馬勝ち馬ブラストワンピースの父)。ドイツは伝統的に古馬の長距離で強い馬を作る国。つまり父も母父も古馬になって伸びる血統。

 さらに母系にダンチヒの血。昨年ブラストワンピースを本命にした際にも書きましたが、有馬記念はダンチヒ持ちに相性の良いレース。ブラストワンピースは父がダンチヒ系ですし、17年に8人気で2着のクイーンズリングも母父がダンチヒ系でした。

 著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の有馬記念予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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