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【ホープフルS】堅い決着をどう買って儲けるかの勝負!

  • 2019年12月22日(日) 18時00分

■ホープフルS(G1・中山芝2000m)フルゲート18頭/登録17頭


★3行でわかる!ホープフルS 攻略の糸口

1.スローの上がり勝負が濃厚。瞬発力の要求度が高い!
2.順当決着傾向が「超」強い。穴狙い自体が危険かも?
3.継続騎乗組もしくは外国人騎手の騎乗馬を上位評価!

データ特注推奨馬
 ★ワーケア
 ★ヴェルトライゼンデ

 令和元年の中央競馬を締めくくるのが、2歳G1のホープフルS。その特徴をひと言で表現するならば「堅い」だろう。まだ未完成な2歳馬によるレースでありながら、順当決着傾向の強さは、全中央G1でナンバーワンといっても過言ではないほど。有馬記念と同様、歳末でもあってつい「夢」を追いたくなってしまうが、そんな気持ちはスパッと捨て去ったほうがいい。

 そしてもうひとつの特徴が、瞬発力の要求度の高さだ。2歳限定戦でこの距離となると、どの馬も徹底的に折り合い重視。自然と道中のペースは緩くなり、勝負所から一気にラップが上がるという、上がり勝負の流れとなる。そこで勝ち負けに持ち込めるのは、卓越した瞬発力の持ち主だけ。スタミナや持久力は、あまり問われない流れといえる。

 それを証明しているのが、前走での上がり3F順位別成績だ。勝ち負けになっているのは、前走で最速か2位の上がりをマークしていた馬ばかり。前走での上がりが3位以下で馬券に絡んだのは、2014年の2着馬コメートだけだ。前走での上がりが2位以内であるのは、このレースで好走するための必要条件なのだ。

 この条件をクリアした馬で、ホープフルSで3番人気以内に支持された馬は、トータル[5-2-3-3]で連対率53.8%、複勝率76.9%、単勝適正回収値130.6、複勝回収値111という素晴らしい成績。また、7〜9番人気に推された馬も複勝率33.3%、複勝回収値174とかなりオイシイ。継続騎乗組と外国人騎手の騎乗馬が強いという傾向も加味して、今回はワーケアとヴェルトライゼンデの2頭を「特注」扱いとしたい。


【コース総論】中山芝2000m Aコース使用

・コースの要所!

★1〜3番人気など上位人気の強さが目立つ。穴なら7〜9番人気が狙い目か。
★内容が優秀なのは外枠である馬番13〜18番。外枠でも積極的に買えるはず。
★想定すべき決着パターンは「差し→先行」。後方に置かれる馬は大幅割引。





 ホームストレッチの4コーナー寄りがスタート地点。最初のコーナー進入まで400m以上と余裕があるが、スタート直後に急坂が待ち構えている。この両方の理由から、序盤から厳しいラップが刻まれるような展開にはなりづらいといえる。瞬発力はもちろん、持久力や器用さなど、総合的な能力が問われるコースである。

 それだけに、意外に紛れがない。人気別成績を見ても、人気サイドである1〜3番人気が連対率35.7%、複勝率48.8%と高信頼度で、回収値ベースの数値も優秀だ。それとは対照的にイマイチなのが4〜6番人気で、ここを狙うくらいならば、人気薄である7〜9番人気や、10〜12番人気の「3着狙い」が面白そう。人気馬からのチョイ荒れを狙うのが、もっとも効率のいい攻め方だろう。

 次に枠番。中山芝には「内有利」というイメージがつきまとうが、芝2000mは実際にはかなりフラットで、外枠でも評価を割り引く必要はまったくなし。それどころか、平均人気の差などを考えると、外枠である馬番13〜18番がもっとも優秀とさえいえる。もちろん脚質にもよるが、徹底先行型でもないかぎりは、外枠でも問題なく狙えるはずだ。

 最後に脚質だが、こちらは「1着で狙うべきは中団待機組、2〜3着で狙うべきは先行勢」というのが結論。両者の複勝率はほとんど横並びなのだが、先行勢は連対率や複勝回収値が高く、中団待機組は勝率と単勝適正回収値が高いのである。最速上がり馬も優秀な結果を残しており、やや差し優勢と捉えておくのがよさそう。現在の馬場バイアス的にも、そのほうがいいと思われる。

【レース総論】ホープフルS(G1) 過去5年

・レースの要所!

★コースデータ以上に人気馬が強い。穴狙い自体が危険なレベルで堅く決まる。
★馬番5〜8番が好成績もアテにはならず。枠番についてはコースデータを信頼。
★ハッキリと差し優勢。スローで流れての決め脚勝負になる可能性が高い一戦。
★前走芝2000m組が好成績。外国人騎手の騎乗馬や継続騎乗組もプラスに評価。









 G2として新創設されてから今年で6年目、G1に昇格してからは3年目となるホープフルS。まだまだデータ母数が不足しているが、さすがにラジオNIKKEI賞2歳Sを含めるわけにはいかないので致し方なし。やや信頼度の低いデータにはなるが、ある程度のレース傾向をつかむには十分役立つはずだ。

 レースの平均配当は、単勝388円、馬連3002円、3連複1万8630円と、単勝平均配当の猛烈な低さが目立つ。それもそのはずで、勝ち馬はすべて3番人気以内で、しかも単勝オッズ1倍台の支持を集めた1番人気馬が3頭も含まれている。昨年も、単勝1.8倍に支持されたサートゥルナーリアが快勝。2着が2番人気のアドマイヤジャスタ、3着が3番人気のニシノデイジーという、順当すぎるほど順当な決着だった。

 1番人気だけでなく2番人気も素晴らしい結果を残しているなど、基本的にはかなり順当決着傾向が強いレース。こういうレースだと、配当妙味を追ってつい中穴を狙いたくなるが、4〜6番人気は[0-1-0-14]と散々な結果に終わっている。4回の馬券絡みがある7〜9番人気を狙ったほうがまだマシだろう。そして、ふたケタ人気はトータル[0-0-0-28]と全滅。もう、穴狙い自体が危険なレベルで堅い。

 次に枠番データ。馬番5〜8番が飛び抜けて好成績だが、平均人気の高さも飛び抜けているので、過剰評価は禁物。そもそも、データ母数が少ない上にフルゲートになったことが一度もないので、データに大きな偏りが生じやすいのである。枠番については「基本的にフラットで外枠でも割り引く必要なし」という、、コースデータ分析の結果を重視すべきだと思われる。

 脚質はハッキリと差し優勢。2歳馬限定戦でどの馬も折り合いに専念するため、超スローの上がり勝負になりやすい。その結果がコレで、上がり3F順位が2位以内だった馬がトータル[4-2-2-4]で連対率50.0%、複勝率66.7%と、毎年のように上位を争っている。先行勢もそれなりに健闘しているが、信頼度の差は歴然。「差し→先行」決着よりも「差し→差し」決着となる可能性のほうが高いレースである。

 前走距離別成績では、今回と同じ芝2000m戦を使われていた組が高信頼度。ただし、昨年は前走芝1800m戦組のサートゥルナーリアとニシノデイジーが上位を争っており、さらに芝1600mからの距離延長組も侮れずと、実際のところあまり差が見られない。掲載しておいてアレだが、前走距離に関してはほとんど気にする必要ナシだと思われる。

 ちょっと面白いのがレースキャリア別成績だ。「キャリアの浅い馬のほうが期待大」というのは、近年の2歳G1に共通する傾向。育成技術の向上により、いわゆる「叩き」のレースを必要としなくなってきているのが、多分に影響している。陣営がここにぶつけてくるような素質馬ならば、新馬戦を勝ったばかりでも問題なし。重賞やオープン特別での好走実績などは、好走する上でとくに必要がないようである。

 ただし、ある程度の「馬格」はあったほうがベター。前走馬体重が479キロ以下だった馬は、トータル[2-3-3-40]で連対率10.4%、複勝率16.7%。それに対して、前走馬体重480キロ以上馬は[3-2-2-18]で連対率20.0%、複勝率28.0%と、馬格のある後者のほうが明らかに信頼度が高い。ただし、前走馬体重が479キロ以下だった馬でも、外国人騎手が乗るような素質馬であれば「買い」が正解のようだ。

 最後に騎手関連データだが、ここで目立っているのが「継続騎乗組」と「外国人騎手」の強さである。鞍上が乗り替わって好走した馬もいるが、その過半数が外国人騎手へのスイッチ。日本人騎手への乗り替わりに限定すると、トータル[0-1-1-24]で連対率3.8%と、信頼度は大幅に低下する。鞍上が日本人騎手へと乗り替わる馬は、かなり評価を割り引いたほうがいいだろう。

【血統総論】


 血統面では、ディープインパクト産駒、ハーツクライ産駒など5種牡馬の産駒をプラス評価の対象とした。有力視されているコントレイル、ワーケアの2頭は、いずれも安心して買えそうだ。意外なところではドリームジャーニー産駒やスクリーンヒーロー産駒も侮れず、ロードカナロア産駒も存在感を発揮。こちらは、人気薄での一発を期待したいところである。

★特別登録馬 総論×各論

 順当決着傾向が非常に強いレースであるのは、繰り返し解説した通り。おそらく今年も、この傾向が覆されることはないだろう。今年は東京スポーツ杯2歳Sをレコードで圧勝したコントレイルと、アイビーSが大楽勝だったワーケアの「二強」オッズとなりそうだが、この両者が共倒れになるケースは考えづらい。それだけに、馬券をどう買って儲けるかをしっかり考える必要がある。

 トップ評価は、データ特注馬にも推奨したワーケア。人気はおそらくコントレイルのほうが上だろうが、このレースは2番人気も非常に強く、さらにルメール騎手が継続騎乗するという強い材料も持ち合わせている。前走馬体重486キロと馬格があるのも好印象で、データ的には明らかにこちらのほうが「買い」。サリオスの戴冠で勢いに乗るハーツクライ産駒が、またしてもG1を制する可能性は高い。

 二番手評価に、萩Sを制したヴェルトライゼンデ。鞍上は、スミヨン騎手からマーフィー騎手にスイッチする想定だ。小柄な馬が多いドリームジャーニー産駒だが、本馬は前走馬体重490キロと十分な馬格があり、2戦連続で最速上がりと決め脚の鋭さも十分。この血統ならば、中山芝で必要とされる器用さや機動力も備えているはずだ。1〜2番人気を逆転できる可能性を秘めている、唯一の存在といえるだろう。

 三番手評価に、芙蓉Sの勝ち馬であるオーソリティ。引き続き池添騎手が手綱を握るという想定で、継続騎乗組であるのは大きなプラスだ。父オルフェーヴル×母父シンボリクリスエスという血統ならば、パワーが必要な馬場になってもどんとこい。ここまでに見せてきたパフォーマンスの派手さでは上位人気馬に見劣るかもしれないが、秘めたるポテンシャルについては遜色なし。侮れない1頭である。

 四番手評価にコントレイル。前走馬体重が456キロとやや小柄であること、そして鞍上が福永騎手に乗り替わる想定であるのが、評価を割り引いたポイントだ。日本人騎手への乗り替わりが大幅マイナスであるのは前述の通りで、能力は断然でも過信は禁物というのがデータ分析からの捉え方。人気馬がメチャクチャ強いレースであることなど買い材料も多いのだが、リターンよりもリスクのほうが大きい印象を受ける。

 以下はブラックホール、ガロアクリーク、ディアマンミノルといった評価の序列だが、このあたりは本当に僅差。当日のオッズ次第で、簡単に入れ替わる程度の差でしかない。多点買いができないレースなので、コンパクトに絞り込んだ3連単や3連複で勝負したいところ。買い目の期待値を少しでも上げるために、「前走上がり順位が2位以内の7〜9番人気」が存在するかどうかは、必ずチェックしてもらいたい。


■総論×各論・先々週の馬券回顧





穴から入って失敗のやーつ(#^ω^)ビキビキ

 断然の1番人気&トップ評価だった06サリオスが強いとは思いつつ、思った以上に人気薄となった01ジュンライトボルトと04トリプルエースから流すという、タナボタ狙いの3連複勝負。そして「そうそう簡単に棚からぼた餅は落ちてこない」という結果に終わったワケでございます(赤面)。さて、有馬記念はどーっすっかなー。

※コース&血統データは2015年以降、レースデータは2009年以降が集計対象です。
※ギャップ値(G値)は、当該条件における「平均人気-平均着順」を表すもの。プラスの数字が大きければ大きいほど、優秀な内容となります。

【予想】小林誠の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。

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