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蛯名正義騎手「悩みながらも毎日頑張り続けた」/レジェンド騎手たちの二十歳の頃(2)

  • 2020年01月13日(月) 18時03分
蛯名正義

▲壁にぶつかり苦しんでいたデビュー3年目。写真は1989年バレンタインS勝利後(写真提供:JRA)


“成人の日”特別インタビュー。デビューから30年以上経った今でも存在感を放ち続ける3人の“レジェンド”江田照男騎手、蛯名正義騎手、柴田善臣騎手に、自身の二十歳(はたち)の頃を振り返ってもらいながら、新成人へのメッセージも頂戴した。

JRA重賞129勝(うちGI・26勝)と圧倒的な戦歴を誇る蛯名正義騎手は今年デビュー34年目の50歳。“あきらめない男”の原点とは?

(取材・文=東京スポーツ・藤井真俊)

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頑張り続けないと成功はつかめない


――蛯名さんが二十歳の頃はデビュー3年目から4年目にかけて。勝ち鞍は43勝を挙げた2年目から36勝→27勝と減っています。当時のことは覚えていますか?

蛯名 一番大変だった記憶があるね。壁にぶつかったというか…。色々と悩んでいたなぁ。

――そんなにですか? デビュー3年目で100勝を達成していますし、そこまで悪い成績とも思えませんけど。

蛯名 いや。勝ち星を挙げるのに比例して、どんどん減量の恩恵が無くなっていくでしょ? そうするとやっぱり、それまでのようには勝てなくなる。そのうちにどんどん自信も無くなってきちゃうよね。

――どうやってその壁を乗り越えたんですか?

蛯名 まぁ劇的に何かをしたっていうのはないかな。毎日コツコツ頑張る…じゃないけど、ひとつの調教、ひとつの競馬に真剣に向き合って、色んな厩舎を回って…。そうするうちに少し自分を応援してくれる人が増えてきてくれて。一朝一夕で何かが変わったわけではなかったね。

――当時、大きな影響を与えた人物はいらっしゃいましたか?

蛯名 やっぱりウチのテキ(矢野進・元調教師)だろうね。たくさんいい馬がいた厩舎だったし、そんな中で自分にたくさんチャンスもくれた。きっと陰では大変だったと思うよ。色んな人に頭を下げてくれたりもしてたと思う。でも俺に対してはガミガミ怒ったり、馬に乗せなかったりとか、そういうことはしなかった。だからこそ自分もそんなテキの恩に報いたい、騎手として力をつけたい…って心底思ってたよね。

――素晴らしい先生だったんですね。ジョッキーでは誰かから影響を受けましたか?

蛯名 そりゃあ(武)ユタカですよ。同期にあれだけのジョッキーがいたら刺激を受けないわけがない(笑)。

――“負けないぞ”って気持ちですか?

蛯名 いやいや。彼は若くしてトップスターだったから。だってデビュー2年目でGIを勝って、関西リーディングだよ? すごいな〜。いつかアイツと同じ舞台に立ちたいな〜くらいだよ(苦笑)。でも自分が頑張るための、ひとつのモチベーションになったのは確かだよね。

――これまで多くの成功や失敗があったと思います。その後の騎手人生の糧となったエピソードがあったら教えて下さい。

蛯名 まぁ基本的には失敗ばっかりだよ。GIで負けてるのにガッツポーズ(ステージチャンプ=1995年天皇賞・春2着)をしたこともあるくらいだからね(笑)。まぁでも失敗の先にこそ成功があるんだと俺は思う。失敗してもあきらめずに、頑張り続けないと成功はつかめないんじゃないかって。

――では成功のエピソードも聞かせてもらえますか?

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