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【日経新春杯】今年も4歳馬が制するのか?

  • 2020年01月14日(火) 12時00分

4歳上位人気馬には逆らえない日経新春杯


 日経新春杯はとにかく4歳馬が強い重賞だ。まずは過去10年の年齢別成績をご覧いただこう。

回収率向上大作戦


 きれいに4歳>5歳>6歳となっていて、7、8歳馬は馬券に絡んでいない。

 完全昇級制が導入されたことにより、5歳馬と将来的には6歳以上馬のグループが弱まることはあっても(以前なら降級して準オープンにいる馬もオープンのままとなるため)、4歳馬が弱くなる道理はない。

 もともとの降級はこの後のタイミングに関することであって、明け4歳馬については以前と事情が変わらないからだ。

 この4歳馬、不在だった2018年を除く過去10回のうち9回においてすべて連対馬を出している。2016年と17年は4歳馬がワンツー、2011年にはワンツースリーを決めており、4歳馬抜きでは馬券が組み立てられない。

 さらに4歳で1番人気だった馬は過去10年[2-2-1-0]とすべて馬券に絡み、3番人気以内だった馬でも[5-5-1-2]と複勝率84.6%を誇っている。4歳馬は若くて勢いがあるだけでなく、古い時期の実績で無駄に重いハンデを背負うことがないのもプラスなのだろう。

 今年はレッドジェニアルが1番人気争いをしそうで、ここはまず逆らえないところ。

 あとはメロディーレーンあたりまで馬券圏内があるかどうかが焦点となる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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