その日の注目レースと狙い馬を網羅した亀谷敬正の「血統ビーム激走メモ」を発売!
殿堂入り予想家として公開する重賞やGIの予想に加えてぜひご覧ください!
こちらからご覧いただけますタフな馬場を好む欧州指向の血統に注目
今年の京成杯出走馬はの父はすべて「東京芝のGI勝ち馬」今年に限らず、毎年出走馬の父の多くは、東京芝GI勝ち馬。日本の主流血統、上位血統は「東京芝GI勝ち」を意識して血統が作られているからです。
しかし、京成杯の勝ち馬は「東京芝GI」とは、方向性がズレる血統が走りすい傾向のレース。昨年も4人気で勝ったラストドラフトは父がノヴェリスト。7人気の人気薄で3着に走ったヒンドゥタイムズは父がハービンジャー。いずれも欧州の芝2400mGI勝ち馬。東京芝GIは勝っていません(出走もしていませんが)
このような血統傾向になるのは、東京芝で要求されるスピードよりも欧州よりのスタミナや馬力が要求されるから。
無料公開しているスマート出馬表では血統を「日本型」「米国型」「欧州型」の3タイプに分類していますが、父「欧州型」の成績が優秀。
同コースで行われた今年の中山金杯も二桁人気の人気薄ながら3着に激走したテリトーリアルは父が欧州型。東京芝GIでは必須血統ともいえる、サンデーサイレンスもキングマンボも持たない馬でした。
一昨年の京成杯も1-3着の父はすべて国別血統タイプが欧州型。2年連続で「父欧州型」が1-3着を独占中です。(国別血統タイプはスマート出馬表(無料)を参照)
とはいえ、今年の京成杯は父がすべて「東京芝GI勝ち馬」なので、出走馬の中では欧州指向が強い馬を選ぶことになります。
ロールオブサンダーの父エピファネイアは欧州型。父ロベルト系はタフな芝を好む系統。父の母系には欧州の名血サドラーズウェルズ。エピファネイア自身も不良馬場の菊花賞を圧勝。
上がり35秒台と「日本の競馬ではタフな馬場」だったJCもジャスタウェイ、ジェンティルドンナを相手に圧勝。祖母サウンドザビーチもJRAのダート以上に欧州的なタフさも要求されやすいNARのダート交流重賞勝ち馬。出走馬の中ではタフな馬場を好む血統。
スカイグルーヴもエピファネイア産駒ですが。母にキングカメハメハ、サンデーサイレンス、アドマイヤグルーヴと「東京芝GI」の要素が満載。
血統だけなら、欧州的なタフさが要求されるレースへの適性はロールオブサンダーの方が上です。