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【京成杯】東京芝GIとは遠い関係にある血統傾向

  • 2020年01月17日(金) 19時00分
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タフな馬場を好む欧州指向の血統に注目


 今年の京成杯出走馬はの父はすべて「東京芝のGI勝ち馬」今年に限らず、毎年出走馬の父の多くは、東京芝GI勝ち馬。日本の主流血統、上位血統は「東京芝GI勝ち」を意識して血統が作られているからです。

 しかし、京成杯の勝ち馬は「東京芝GI」とは、方向性がズレる血統が走りすい傾向のレース。昨年も4人気で勝ったラストドラフトは父がノヴェリスト。7人気の人気薄で3着に走ったヒンドゥタイムズは父がハービンジャー。いずれも欧州の芝2400mGI勝ち馬。東京芝GIは勝っていません(出走もしていませんが)

 このような血統傾向になるのは、東京芝で要求されるスピードよりも欧州よりのスタミナや馬力が要求されるから。

 無料公開しているスマート出馬表では血統を「日本型」「米国型」「欧州型」の3タイプに分類していますが、父「欧州型」の成績が優秀。

 同コースで行われた今年の中山金杯も二桁人気の人気薄ながら3着に激走したテリトーリアルは父が欧州型。東京芝GIでは必須血統ともいえる、サンデーサイレンスもキングマンボも持たない馬でした。

 一昨年の京成杯も1-3着の父はすべて国別血統タイプが欧州型。2年連続で「父欧州型」が1-3着を独占中です。(国別血統タイプはスマート出馬表(無料)を参照)

 とはいえ、今年の京成杯は父がすべて「東京芝GI勝ち馬」なので、出走馬の中では欧州指向が強い馬を選ぶことになります。

 ロールオブサンダーの父エピファネイアは欧州型。父ロベルト系はタフな芝を好む系統。父の母系には欧州の名血サドラーズウェルズ。エピファネイア自身も不良馬場の菊花賞を圧勝。

 上がり35秒台と「日本の競馬ではタフな馬場」だったJCもジャスタウェイ、ジェンティルドンナを相手に圧勝。祖母サウンドザビーチもJRAのダート以上に欧州的なタフさも要求されやすいNARのダート交流重賞勝ち馬。出走馬の中ではタフな馬場を好む血統。

 スカイグルーヴもエピファネイア産駒ですが。母にキングカメハメハ、サンデーサイレンス、アドマイヤグルーヴと「東京芝GI」の要素が満載。

 血統だけなら、欧州的なタフさが要求されるレースへの適性はロールオブサンダーの方が上です。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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