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日経新春杯は外寄りの枠に入った馬が不振

  • 2020年01月18日(土) 20時00分
 先週のWIN5は1月12日が6万5590円、1月13日が3億9436万5860円と、両極端な決着になりました。

 1月12日の優勝馬5頭はいずれも単勝2番人気以内、かつ単勝オッズ6倍未満。雅S(京都10R)で単勝支持率54%(単勝オッズ1.4倍)のロードレガリスが優勝を果たしたのも、低額配当決着の大きな要因と言えるでしょう。

 一方、1月13日は乙訓特別(京都9R)を単勝オッズ26.2倍(8番人気)のヒルノマゼランが、寿S(京都10R)を単勝オッズ93.3倍(12番人気)のウインクルサルーテが勝利。的中票数は1票にとどまっています。

 もっとも、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約1億2500万円で、実際の配当はその3倍超。つまり「確率を考えると3票くらいは的中していてもおかしくなかった」ということです。

 どこのどなたが当てたのかは存じ上げませんが、この決着で他に的中票がなかったという強運ぶりは、当てたことと同じくらいかそれ以上に特筆すべきトピックスと言えるんじゃないでしょうか。

 明日1月19日のWIN5は総出走頭数が68頭、総組み合わせ数が38万7072通り(土曜12時現在)。少頭数のレースが多く、低額配当決着だった先週1月12日(43万2000通り)よりもさらに総組み合わせ数が少ない回となりました。

◆京成杯も外枠に入った馬が信頼できない

 1レース目は4歳以上2勝クラスの北大路特別(京都10R)。少頭数ながらも比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 2レース目は4歳以上オープンのジャニュアリーS(中山10R)。前走のカペラSで善戦したレッドアネラが注目を集めそうです。

 3レース目は4歳以上2勝クラスの巌流島特別(小倉11R)。戦績に安定感のあるメイショウキョウジらが上位人気グループを形成するでしょう。

 4レース目は4歳以上GII、ハンデキャップ競走の日経新春杯(京都11R)。土曜12時の時点ではアフリカンゴールド・レッドジェニアルの2頭に支持が集まっていました。

 5レース目は3歳GIIIの京成杯(中山11R)。こちらは土曜12時の時点だとスカイグルーヴが人気の中心で、ゼノヴァース・ヒュッゲが続いています。

[伊吹式WIN5ランキング 2020年01月19日版]

1位 京都10R 6.イノセントミューズ
2位 中山10R 8.レッドアネラ
3位 京都11R 1.メロディーレーン
4位 小倉11R 4.イーサンパンサー
5位 中山11R 4.ロールオブサンダー
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中山11R 12.スカイグルーヴ
7位 中山11R 3.チュウワジョーダン
8位 小倉11R 5.コンパウンダー
9位 京都11R 2.レッドジェニアル
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 中山10R 3.クリノケンリュウ
11位 京都10R 5.コパカティ
12位 中山11R 8.ヒュッゲ
13位 小倉11R 1.ヒロイックアゲン
14位 京都11R 4.レッドレオン
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 中山10R 4.シュウジ
16位 京都10R 4.ウインルチル
17位 中山11R 11.ヴィアメント
18位 小倉11R 10.ボーンスキルフル
19位 小倉11R 13.メイショウキョウジ
20位 小倉11R 17.ケイアイサクソニー
21位 京都11R 11.サトノガーネット
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

22位 京都11R 5.チェスナットコート
23位 京都11R 6.モズベッロ
24位 中山10R 6.エポック
25位 中山10R 16.オウケンビリーヴ
26位 京都10R 1.ウインラナキラ
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 4レース目の日経新春杯(京都11R)は、前走好走馬や前年に長距離のビッグレースで善戦した馬を重視したい一戦。「前走の着順が2着以下、かつ“前年以降、かつJRA、かつ2400m以上、かつGIのレース”において11着以内となった経験のない馬」は2013年以降[0-3-2-68]と勝ち切れていません。

 また「前走の上がり3ハロンタイム順位が6位以下だった馬」は2013年以降[0-1-3-48]、「馬番が11〜18番だった馬」は2013年以降[0-0-0-34]。前走の末脚や枠順にも注目したいところです。今年のメンバー構成なら、メロディーレーン・レッドジェニアルあたりを中心視すべきでしょう。

 5レース目の京成杯(中山11R)は臨戦過程がポイント。「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.5秒以上だった馬」は2015年以降[0-0-0-32]と苦戦していました。

 また「父にサンデーサイレンス系種牡馬を持つ馬」は2015年以降[0-1-2-26]、「馬番が9〜17番だった馬」は2015年以降[2-1-0-31]と、それぞれいまひとつ。不安要素が比較的少ないスカイグルーヴ・ロールオブサンダーはもちろん、前出の条件をすべてクリアしているチュウワジョーダンも、押さえておくに越したことはないと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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