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【AJCC】ブラストワンピースのお薦めの買い方

  • 2020年01月24日(金) 18時00分

人気2頭は差し馬、意識がそちらに向けば…


 今年のAJC杯はブラストワンピースの参戦が話題に。同馬の扱いは馬券のポイントになりそうだ。

 そのブラストワンピースは、凱旋門賞に出走したことによる変則ローテからの出走。デキが悪ければ使ってこないだろうし、能力はもちろん上位。ただもともと展開がハマるかどうかで結果が大きく変わる面があり、1着と4着以下しかないキャリアなのは皆さんご存知の通り。買うとしたらアタマ固定で、かつこの馬なしの組み合わせも押さえるというのが個人的なおすすめだ。

 ブラストワンピースと1番人気を争うことになりそうなのがミッキースワロー。このところの成績を見れば当然上位争いが期待されるところ。ただ自分で競馬を作れるタイプではないので、展開に左右される面はある。

 スティッフェリオは同じコースのオールカマーで勝利。当時は先行馬がほとんどいないメンバー構成で、それに比べると今回はハナに行くタイプではなくても好位に行きそうな馬はいる。それでも強気の競馬をすれば、再び良い結果に繋がる可能性はありそう。人気2頭が差しタイプだけに、好位〜中団勢がそちらを意識しすぎてくれればこの馬が利を得る。57キロは少々不利だが、それでも良い結果を期待したい。

 ステイフーリッシュはラップの起伏が小さい競馬になれば出番がありそう。ただ決め手不足はいかんともしがたく、展開に恵まれたうえで2、3着の候補というところか。

 ラストドラフトは前走が久々の好内容。こうなると京成杯のような前付けではなく、今回も溜めていく形になるか。後半が速くなるぶんにはある程度対応できるが、2〜3ハロンだけの競馬になると厳しい。前半がスローなら、後半ピッチの上がるタイミングが早くなってほしいところだ。

 ニシノデイジーも決め手勝負は敬遠したいクチで、こうしてみるとステイフーリッシュ、ラストドラフトなど利害の一致する馬が今回は多い。結果論として早仕掛けと言われようが、この中の誰かが残り1000〜800mあたりで火中の栗を拾いに行く必要があるかと思う。

 ウラヌスチャームも後ろから来る馬だが、こちらは瞬発力勝負歓迎。中山の好走歴が豊富で、一発があっても不思議ではない。京都大賞典やエリザベス女王杯はこの馬にとっては展開が悪すぎた。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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