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AJCCは前走のパフォーマンスや生産者がポイント

  • 2020年01月25日(土) 20時00分
 先週1月19日のWIN5は1705万2050円の配当で決着。2レース目のジャニュアリーS(中山10R)を単勝オッズ22.0倍(5番人気)のヨシオが、5レース目の京成杯(中山11R)を単勝オッズ20.9倍(7番人気)のクリスタルブラックが制したことで、払戻金が伸びました。

 なお、3レース目の巌流島特別(小倉11R)は単勝オッズ2.6倍の1番人気だったメイショウキョウジが勝利。“フルゲート”の18頭立て、しかも裏開催の小倉ということで「荒れる可能性が高いのはここ」と判断していた方も多いんじゃないでしょうか。

 実際、2014年以降のWIN5対象レースについて、単勝1番人気馬が勝ったレースの割合を競馬場別に集計してみると、小倉は19.3%で最下位。2割に満たなかったのはここだけですし、トップの阪神(35.3%)とはダブルスコアに近い差がついています。

 先週1月19日は逆の結果となったものの、やはり小倉のWIN5対象レースは波乱が起きる前提で予想を組み立てるべきなのかもしれません。

 明日1月26日のWIN5は総出走頭数が62頭、総組み合わせ数が22万1184通り(土曜12時現在)。6頭立てとなった1レース目の若駒S(京都10R)など、少頭数のレースでどう構えるかがポイントになりそうです。

◆東海Sは近走成績が良い馬を重視したい

 1レース目は3歳オープンの若駒S(京都10R)。実績上位のラインベックらが上位人気グループを形成するでしょう。

 2レース目は4歳以上2勝クラスの初霞賞(中山10R)。戦績に安定感のあるエクリリストワールあたりが注目を集めるのではないかと思います。

 3レース目は4歳以上3勝クラス、ハンデキャップ競走の門司S(小倉11R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 4レース目は4歳以上GIIの東海S(京都11R)。土曜12時の時点ではインティに支持が集まっており、エアアルマス・スマハマが続いていました。

 5レース目は4歳以上GIIのAJCC(中山11R)。こちらは土曜12時の時点だとブラストワンピース・ミッキースワローが人気の中心で、ラストドラフトらが続く構図です。

[伊吹式WIN5ランキング 2020年01月26日版]

1位 中山10R 5.エクリリストワール
2位 京都10R 1.アリストテレス
3位 小倉11R 9.スマートフルーレ
4位 京都11R 4.スマハマ
5位 中山11R 12.サトノクロニクル
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中山11R 3.ミッキースワロー
7位 中山11R 9.ニシノデイジー
8位 京都11R 13.インティ
9位 小倉11R 1.ブルーメンクローネ
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 京都10R 2.シルヴェリオ
11位 中山10R 11.アフターバーナー
12位 中山11R 5.スティッフェリオ
13位 京都11R 15.ヴェンジェンス
14位 小倉11R 16.ライジングドラゴン
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 京都10R 3.ラインベック
16位 中山10R 6.トレイントレイン
17位 中山11R 11.ブラストワンピース
18位 中山11R 10.ステイフーリッシュ
19位 京都11R 14.キングズガード
20位 京都11R 1.モズアトラクション
21位 京都11R 7.エアアルマス
22位 小倉11R 2.グアン
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 小倉11R 3.スマートセラヴィー
24位 京都10R 6.パンサラッサ
25位 中山10R 1.コスモハヤテ
26位 中山10R 3.ダノンレグナム
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 4レース目の東海S(京都11R)は5歳勢と実績馬が中心。「馬齢が4歳・6歳以上、かつ“前年以降、かつJRA、かつ1800m以下、かつオープンクラスのレース”において3着以内となった経験のない馬」は2013年以降[0-0-0-33]と上位に食い込めていません。

 また「“前年8月以降、かつJRA、かつ1800m以下、かつ重賞のレース”において7着以内となった経験がない、かつ前走の着順が5着以下だった馬」も2013年以降[0-0-0-46]。近走成績を素直に評価すべきでしょう。今年のメンバー構成なら、実績上位のインティ、5歳のスマハマあたりを重視すべきだと思います。

 5レース目のAJCC(中山11R)は前走好走馬が強いレース。「前走の着順が7着以下だった馬」は2015年以降[0-0-2-27]と苦戦していました。さらに「前走の条件が“G1のレース”以外、かつ前走の4コーナー通過順が6番手以下だった馬」も2015年以降[0-0-1-26]。

 ビッグレースから直行してきた馬や、先行力が高い馬に注目したいところです。なお「“前年以降、かつJRA、かつG1・G2、かつ出走頭数が17頭以上のレース”において5着以内となった経験がない、かつ生産者がノーザンファーム以外だった馬」は2015年以降[0-0-2-41]。

 絞り込みにくいメンバー構成ではありますが、休養明けを苦にしないサトノクロニクル、前年に多頭数のビッグレースで善戦しているニシノデイジー、前走が好内容だったミッキースワローあたりをマークしておくべきでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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