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【根岸S】ローテーションと東京実績を重視!穴を選ぶポイントは「前年」の好走/nige

  • 2020年01月31日(金) 18時00分

昨年のユニコーンS勝ち馬ワイドファラオ(c)netkeiba.com、撮影:小金井邦祥


 フェブラリーSの前哨戦の根岸S。数少ない中央競馬のダート1400m重賞なので、1400mがベストでここが勝負の馬、1200mを勝って来たが1400mを試す馬、結果を出してフェブラリーSを使いたい馬などいろいろな意思があり参戦してくるレースです。

 そんな中で注目なのは、オープン特別・リステッド競走では斤量を背負うため、1600m以上の重賞を使ってきた東京重賞実績馬。これは、過去5年の勝ち馬を見てみるとよく分かります。

・過去5年の勝ち馬
19年 コパノキッキング(前走カペラS1着、東京実績なし)
18年 ノンコノユメ(前走チャンピオンズC9着、東京1600m重賞2勝)
17年 カフジテイク(前走チャンピオンズC4着、16年武蔵野S3着、東京1400m2戦2勝)
16年 モーニン(前走武蔵野S3着、東京3戦2勝)
15年 エアハリファ(前走武蔵野S2着、東京オープン特別2戦2勝)

 去年はコパノキッキングが勝ちましたが、東京重賞実績がないだけでなく、1400mの勝利もなし。根岸Sで新しい素質を見せたレアケース。去年以外は、チャンピオンズC・武蔵野Sからの距離短縮で東京重賞実績がある馬が勝っています。この結果は、唯でさえ数少ない中央競馬ダート重賞、かつフェブラリーSの前哨戦なので、レースレベルがかなり高くなっていることを表しています。今年このパターンに当てはまるのは、以下の2頭です。

ワイドファラオ(前走チャンピオンズC14着、19年ユニコーンS1着)
ワンダーリーデル(前走チャンピオンズC11着、19年武蔵野S1着)

 チャンピオンズCの着順の悪さがありますが、今年のレースレベルがかなり高かったので仕方ないと考えられます。この2頭に加えて、前年勝ち馬で今年もカペラSを勝って参戦してくるコパノキッキングが傾向からの注目馬になります。

 また、2・3着で穴をあける馬も東京実績がある馬が中心。それも「前年」に好走しているというのがポイント。過去5年で2桁人気で馬券圏内に好走した2頭も含めて、前年の東京重賞4着以上、またはオープン特別3着以上の実績がある馬がほとんど。近走で結果が出ていなくても、去年東京のオープンクラスで上位争いに加わっていた馬は注意が必要です。この点も考慮して、各馬の適性からの結論をウマい馬券の予想にまとめますので注目してください。


■プロフィール
nige(にげ)
 SEの仕事を辞して、2014年より「ダート馬券師兼馬券ヘルパー」として活動中。地方競馬を含めてダート競馬全般を得意としており、的確な分析には定評がある。過去の実績から、コース形態・馬場・展開・力関係など総合的に判断して、レース条件に合う適正な馬を選択するシンプルなスタイル。元サラリーマンなだけに、無理な穴狙いはせず、現実的に買えるように点数が少なることを意識して買い目を提供。ブログ「スマートボーイのように逃げたい…」随時更新中。

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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