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先週の競馬を終えて、そして今週

  • 2020年01月31日(金) 12時00分

栗東から根岸Sの有力馬状況


 最近の子供たちはテレビを見ない。

 我が6歳の息子も、タブレットばかり。

 よって息子も含め、幼稚園児たちにとっての憧れの大人はユーチューバーの方々。

 確かに気軽に、自分の好きな時間で映像が見られるユーチューブ。

 しかも今のテレビ業界は、規制が多すぎて、面白いものが作れない、作ってないと自覚をしている中で働かれている年配の方も多く、これではテレビ離れがおこっても仕方がないと思える状況。

 また馬の世界も同じく、在厩期間が短い状況の方が回転も速く、成績が残せる状況。

 一昔前の、馬の息づかいと相談をしながら15-15から作るという職人的な仕事から、仕入れの質と回転が重視されるトレセン社会へ。馬券の売り上げが上がっている一方で、現場で厩務員として働きたいと思う人が極端に減っているのも、これまた理解でき、いろいろな所で時代の変化と歪を感じます。

 テレビも競馬の現場も変化しつつある中、私自身もいろいろと感じることはあり、45歳を迎える今年の春からは自分自身が違和感を覚える空間からは離れる選択もありと思っています。なんだか抽象的な話となってしまいましたが…。

 さて話は変わり、先週の東海ステークスですが、砂を被らない形ならば強いと改めて感じたエアアルマス。しかも最後、あの形で凌ぎきるのですから能力は高く、本番が楽しみとなりましたが、本当に残念なことにレース後に故障が判明。関係者の方々の気持ちを察すると辛くなります…。

 一方、負けはしましたが、非常に収穫のある良い前哨戦となったのがインティ。

 特にハミ掛かりの良い右周りであの競馬ができた点に精神的な成長も感じる内容でした。

 そしてAJCCにおいてはブラストワンピース、川田騎手の好騎乗&好判断も光りましたね。

 結果的に、あの日の馬場は見た目ほど内が悪くない状況。インを選択した2着馬&パワータイプのブラストワンピースという点からも、あの判断は素晴らしいと思えました。

 さて今週は東京で根岸ステークスが行われますが、人気馬2頭の取材情報を。

 連覇がかかるコパノキッキングですが陣営の表情は明るく、「馬房の中での落ち着きが以前よりも増していて、精神的に大人になっている。状態は良いですよ」と笑顔。運動場でも元気イッパイで、俊敏な動きをしていました。

 一方、ミッキーワイルドは、「本番を見据えての作りにはしている。その分、ユルサがあるかな」と慎重。しかしながらケハイとしてはルンルンとしており、元気を感じます。あとは当日のパドック。担当者の方の曳き手がピーンと張っている時がグッドです。皆さま。是非ともチェックを。

 それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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