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根岸Sは臨戦過程とコース適性で絞り込みたい

  • 2020年02月01日(土) 20時00分
 前回1月26日のWIN5は47万3610円の配当で決着。2レース目の初霞賞(中山10R)を単勝オッズ1.8倍(1番人気)のエクリリストワールが制すなど、堅い決着の目立つ回でしたが、3レース目の門司S(小倉11R)を単勝オッズ15.5倍(7番人気)のクリノフウジンが制したことで、やや配当が伸びました。

 ちなみに、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約37万円。実際の配当はおよそ3割増しでしたから、なかなか妙味のある決着だったと言って良いでしょう。

 当連載でも何度か指摘してきた通り、極端に堅く収まった回や波乱の決着ばかりだった回に比べると、伏兵が1~2頭だけ絡むような回は理論値よりも良い配当になりがち。たとえ数千万~数億円クラスの配当を狙うような資金力がなくとも、前回のような妙味ある配当を引っ掛けられるよう、買い目作りに工夫を施していきたいところです。

 明日2月2日のWIN5は総出走頭数が78頭、総組み合わせ数が87万6096通り(土曜12時現在)。今年に入ってからもっとも総組み合わせ数の多い回となりそうですし、高額配当が飛び出す可能性もそれなりに高いのではないかと思います。

◆シルクロードSはミスタープロスペクター系種牡馬の産駒が優勢

 1レース目は4歳以上3勝クラスの飛鳥S(京都10R)。4歳のカリボール、キャリアの浅いフォックスクリークらが上位人気グループを形成するでしょう。

 2レース目は4歳以上3勝クラス、ハンデキャップ競走の早春S(東京10R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 3レース目は4歳以上2勝クラス、ハンデキャップ競走の周防灘特別(小倉11R)。戦績に安定感のあるキャスパリーグらが注目を集めそうです。

 4レース目は4歳以上GIII・ハンデキャップ競走のシルクロードS(京都11R)。土曜12時の時点ではモズスーパーフレア・レッドアンシェルが人気を集めていました。

 5レース目は4歳以上GIIIの根岸S(東京11R)。こちらは土曜12時の時点だとコパノキッキングに支持が集中しており、ミッキーワイルドが続いています。

[伊吹式WIN5ランキング 2020年02月02日版]

1位 京都10R 7.フォックスクリーク
2位 東京11R 5.コパノキッキング
3位 東京10R 10.ボスジラ
4位 京都11R 13.ディアンドル
5位 小倉11R 16.ファンタジステラ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 小倉11R 3.アイルチャーム
7位 小倉11R 12.ケイアイサクソニー
8位 京都11R 8.アウィルアウェイ
9位 東京10R 8.トラストケンシン
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 東京11R 3.ミッキーワイルド
11位 京都10R 12.カリボール
12位 小倉11R 9.ロードアクア
13位 京都11R 3.モズスーパーフレア
14位 東京10R 3.サンアップルトン
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 東京11R 4.ワンダーリーデル
16位 京都10R 6.メイショウオーパス
17位 小倉11R 15.キャスパリーグ
18位 小倉11R 13.スマイルスター
19位 京都11R 4.ティーハーフ
20位 京都11R 14.セイウンコウセイ
21位 京都11R 12.ジョイフル
22位 東京10R 2.ヘリファルテ
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 東京10R 9.ミスマンマミーア
24位 東京11R 6.ワイドファラオ
25位 東京11R 15.ダノンフェイス
26位 京都10R 4.シフルマン
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 4レース目のシルクロードS(京都11R)は好走馬の血統に偏りがあるレース。「父にミスタープロスペクター系以外の種牡馬を持つ馬」は2015年以降[0-2-1-50]と勝ち切れていません。また「“前年以降、かつ京都芝1400m以下、かつオープンクラスのレース"において4着以内となった経験のない馬」も2015年以降[1-0-2-42]といまひとつ。コース適性を素直に評価すべきでしょう。さらに「前走の馬体重が500kg以上だった馬」は2015年以降[0-1-0-17]と期待を裏切りがちです。注目はディアンドル。休養明けを苦にするタイプではありませんし、コース替わりもプラスに働くと思います。

 5レース目の根岸S(東京11R)は臨戦過程が明暗を分けそう。「前走との間隔が中3週以内だった馬」は2014年以降[0-0-0-26]ですし、「前走の距離が1500m以下、かつ前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.2秒以上だった馬」も2014年以降[0-1-0-38]と苦戦していました。なお「“前年以降、かつ東京、かつオープンクラスのレース"において5着以内となった経験のない馬」は2014年以降[1-0-0-45]。東京のレースを主戦場としてこなかった馬は信頼できません。面白そうな馬は何頭かいますが、やはりコパノキッキング・ミッキーワイルドの2頭を中心視すべきでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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